「ラーメンショップって全国に何店舗あるの?」「うちの近くにもあるのかな?」——実はこのチェーン、公式サイトに店舗一覧ページが存在しないという、令和の時代にはちょっと信じがたい運営形態をとっています。フランチャイズでありながら本部の統括がゆるく、各店舗がほぼ独立経営。だからこそ店ごとに味が違い、「あの店のネギラーメンは別格」という熱狂的なファンが生まれるわけです。この記事では、2026年最新のラーメンショップ店舗一覧を地域別・系統別に徹底整理し、あなたの「最寄りの一杯」を見つけるお手伝いをします。
・ラーメンショップの全国店舗数と都道府県別ランキング
・関東・東北・北海道など地域別の店舗分布と名店情報
・椿系・まるひら系・牛久系など系統ごとの味の違いと見分け方
・2026年の新規オープン・閉店情報と店舗一覧の調べ方
ラーメンショップの店舗一覧が「公式に存在しない」理由|独自すぎるFC制度の全貌

本部が店舗一覧を出さない?|1970年代から続く超分権型フランチャイズ
ラーメンショップの店舗一覧を探して公式サイトにたどり着こうとしても、そもそも統一された公式ウェブサイト自体が存在しません。これはラーメンショップが採用する「のれん分け型フランチャイズ」の特異性に起因します。1975年に埼玉県で1号店が誕生して以降、本部である株式会社ニユートーキヨー(後のラーメンショップ本部)はレシピの大枠とタレの供給のみを行い、内装・メニュー構成・営業時間はすべて各オーナーに委ねてきました。大手チェーンのような統一データベースがないため、Googleマップや個人の食べ歩きブログが事実上の「店舗一覧」として機能しているのが現状です。全盛期の1990年代には約600店舗を数えましたが、2026年現在は約320〜350店舗まで縮小しています。
フランチャイズ料が破格?|加盟のハードルが低いからこそ増えた店舗数
ラーメンショップがここまで店舗数を伸ばせた背景には、加盟金の安さがあります。1980年代の加盟金はわずか50万円程度(当時の一般的なFC加盟金は300〜500万円)で、脱サラ組やトラック運転手から転身した個人オーナーが続々と参入しました。茨城県の国道沿いに密集する店舗群や、千葉県の幹線道路に並ぶ看板は、この低コスト参入モデルの結果です。ただしこの自由度の高さは両刃の剣で、味のばらつきが「当たり店」と「ハズレ店」という評価の二極化を生んでいます。有名ラーメン評論家の石神秀幸氏も「同じ看板でまったく別の店」と評したほどです。
「ラーメンショップ」と「ラーメンショップ○○店」は別物?|屋号の読み解き方
店舗一覧を眺めていると気づくのが、屋号のバリエーションの多さです。「ラーメンショップ」「ラーメンショップ椿」「ラーメンショップまるひら」「壱六家系ラーメンショップ」など、一見すると別チェーンに思えるものも少なくありません。結論から言えば、これらはすべてラーメンショップの「系統」であり、タレの配合や麺の仕入れ先が異なる派閥のようなものです。看板の色で見分ける方法もあり、赤看板は本流系、緑看板は椿系が多いとされますが、例外も多数。埼玉県の「ラーメンショップ牛久保」のように地名が入るケースは単に所在地を示しているだけで、系統とは無関係です。初心者が混乱しやすいポイントなので、後述の系統別解説で詳しく整理します。
ラーメンショップの正式な読み方は「ラーメンショップ」ですが、常連の間では「ラーショ」の愛称が定着しています。Googleで「ラーショ」と検索しても店舗情報が出てくるほど浸透しており、食べログのクチコミでも「ラーショ」表記が7割以上を占めます。
ラーメンショップ店舗一覧【2026年最新】全国の店舗数と都道府県別ランキング
全国約320〜350店舗|公式データなき時代の数え方
2026年5月時点で、ラーメンショップの全国店舗数は推定320〜350店舗です。「推定」と書かざるを得ないのは、前述の通り本部が一括管理していないため。店舗数の把握には、Googleマップの検索結果、食べログ・ラーメンデータベースの登録件数、そして有志による巡礼ブログの情報を突き合わせる必要があります。ぼくらのラーメンショップ研究会というファンサイトでは、全国の営業中店舗をGoogleマイビジネスの情報と照合しながら更新しており、現時点で最も信頼性の高いリストとされています。ピーク時の1993年には約620店舗が営業していたとされ、30年で半数近くが閉店した計算になります。
都道府県別ランキングTOP10|千葉県57店舗で堂々の1位
ラーメンショップの店舗一覧を都道府県別に集計すると、関東・北関東への極端な偏りが見えてきます。
| 順位 | 都道府県 | 店舗数 |
|---|---|---|
| 1位 | 千葉県 | 約57店舗 |
| 2位 | 茨城県 | 約45店舗 |
| 3位 | 埼玉県 | 約38店舗 |
| 4位 | 栃木県 | 約20店舗 |
| 5位 | 福島県 | 約18店舗 |
| 6位 | 群馬県 | 約15店舗 |
| 7位 | 神奈川県 | 約14店舗 |
| 8位 | 東京都 | 約12店舗 |
| 9位 | 宮城県 | 約10店舗 |
| 10位 | 秋田県 | 約8店舗 |
上位4県だけで全体の約半数を占めるという圧倒的な偏りです。千葉県が1位である理由は、創業者が千葉出身という説もありますが、正確には国道16号・6号沿いのロードサイド文化との相性の良さが大きいでしょう。トラックドライバーが深夜・早朝に立ち寄れる「ドライバーズラーメン」としての需要が、幹線道路の多い千葉・茨城で花開いたのです。
関西はわずか3店舗|なぜラーメンショップは西に広がらなかったのか
店舗一覧を西日本で検索すると、その少なさに驚きます。大阪府・兵庫県・京都府を合わせてもわずか3店舗。九州にも5店舗程度しかありません。これは「豚骨醤油」というラーメンショップの基本フレーバーが、豚骨文化圏(九州)や醤油・味噌文化圏(関西)のどちらとも微妙に異なる「関東ローカルの味」だったことが大きいです。さらに、FCの拡大がオーナーの口コミや知人紹介で広がる「地縁型」だったため、物理的に関東圏から離れるほど新規加盟者が現れにくかったという構造的要因もあります。
2026年ついに北海道上陸|札幌初のラーメンショップが話題に
長らく「空白地帯」だった北海道に、2026年4月、ついにラーメンショップが初上陸しました。札幌市東区の北14条光星エリアに開業したこの店舗は、オープン前からSNSで大きな話題を呼び、開店初日には100人以上の行列ができたと報じられています。北海道では味噌ラーメン文化が根強いため、豚骨醤油ベースのラーメンショップがどこまで受け入れられるか注目されています。店主は関東のラーメンショップで10年以上修業した経験者で、北海道産の小麦を使った麺のアレンジも検討中とのこと。
店舗一覧・関東編|千葉・茨城・埼玉「三大激戦区」の名店たち

千葉県57店舗の頂点|「ラーメンショップ牛久」と「ラーメンショップ堀切」の二大巨頭
千葉県のラーメンショップ店舗一覧を語るうえで避けて通れないのが、松戸市の「ラーメンショップ牛久」です。国道6号沿いに佇むこの店は、深夜2時まで営業し、背脂たっぷりのネギラーメンが名物。スープは豚骨を18時間以上炊き込んだ濃厚タイプで、表面に浮かぶ背脂の層が黄金色に輝きます。一方、「ラーメンショップ堀切」(我孫子市)はあっさり系の代表格で、同じ千葉県内でもまったく異なるアプローチ。この「店ごとの個性」こそがラーメンショップの魅力であり、店舗一覧を片手に食べ比べる楽しさの源泉です。
茨城県45店舗|国道6号「ラーショ街道」を走ると5km間隔で出会える
茨城県のラーメンショップ密度は尋常ではありません。特に国道6号の土浦〜水戸間では、5〜10km間隔でラーメンショップの看板が現れます。地元では「ラーショ街道」と呼ばれるこのエリアで特に評価が高いのが、「ラーメンショップ つくば店」と「ラーメンショップ 石岡店」。つくば店はネギの盛りが圧倒的で、刻みネギではなく白髪ネギを山のように載せるスタイル。石岡店は味噌ラーメンの完成度が高く、「ラーメンショップで味噌?」という先入観を覆す一杯を提供しています。茨城は朝6時台から営業する店舗も複数あり、早朝の「朝ラー」文化が根付いているのも特徴です。
埼玉県38店舗|発祥の地で今なお愛される「原点の味」
ラーメンショップ発祥の地とされる埼玉県には、1975年の創業期から営業を続ける老舗が複数残っています。春日部市や越谷市の国道4号沿いには、昭和の空気をそのまま残す店舗が点在。プレハブ小屋のような外観、カウンター8席のみ、メニューは壁に手書き——という「原型ラーメンショップ」の姿を今でも見ることができます。埼玉のラーメンショップは総じてスープの塩分濃度が高め(約1.8%)で、ライスとの相性を重視した「おかずラーメン」の色が濃いのが特徴。これは工場労働者やドライバーがガッツリ食べるためのチューニングだったと言われています。
「ラーメンショップ=埼玉発祥だから埼玉が店舗数1位」と思われがちですが、実際の1位は千葉県(57店舗)です。埼玉は3位(38店舗)にとどまります。発祥地と最大密集地が異なるのは、ラーメンショップが「国道沿い出店」を基本戦略としたため、国道6号・16号が交差する千葉県北西部に自然と集中した結果です。
東北〜北海道編|福島・宮城の「北限の名店」を探す
福島県18店舗|東北最大のラーメンショップ王国
東北地方でラーメンショップの店舗一覧を調べると、福島県が圧倒的な存在感を放ちます。18店舗という数字は東北6県の合計約40店舗のうち半数近くを占める計算。特にいわき市・郡山市に集中しており、これは常磐自動車道(旧・国道6号ルート)沿いに関東から北上してきた出店の流れをそのまま反映しています。いわき市の「ラーメンショップ 平店」は、朝7時から営業する「朝ラー対応店」として地元の漁師やトラックドライバーに愛されてきました。震災後に一時休業しましたが、2012年に復活して以降、復興のシンボル的存在になっています。
宮城県・秋田県|仙台の「ラーショ」事情と秋田の隠れ名店
宮城県には約10店舗のラーメンショップがありますが、仙台市内に限るとわずか3店舗。仙台はもともと中華そばや辛味噌ラーメンの文化が強く、豚骨醤油系のラーメンショップは「知る人ぞ知る」存在です。一方、意外な穴場が秋田県。約8店舗と数は少ないものの、「ラーメンショップ 横手店」は横手やきそばの街で異彩を放つ豚骨醤油の名店として、県外からわざわざ訪れるファンもいます。秋田のラーメンショップは全般的に背脂の量が多めで、寒冷地仕様の「こってり寄りチューニング」が施されているのが面白い地域差です。
北海道0→1店舗の歴史的転換|2026年4月オープンの札幌店は何が違うのか
前述の通り、2026年4月に札幌市東区で北海道初のラーメンショップがオープンしました。これは全国のラーメンショップファンにとって歴史的な出来事です。なぜ北海道に51年間もラーメンショップが存在しなかったのか。理由は複合的ですが、①味噌ラーメン圧倒的優位の市場環境、②関東のFC地縁ネットワークが届かない距離、③冬季の集客リスク、の3点が挙げられます。新店の店主は、北海道の嗜好に合わせて味噌豚骨のメニューを追加し、麺は北海道産「春よ恋」ブレンドの中太縮れ麺を採用。「ラーメンショップの骨格を守りながら北海道に最適化する」という挑戦が注目されています。
- 1975年:埼玉県で1号店オープン。豚骨醤油のロードサイドラーメンとして誕生
- 1980年代:低コストFCモデルで関東を中心に爆発的に拡大。400店舗を突破
- 1993年:ピークの約620店舗を記録。この頃から系統分化が加速
- 2000年代:個人店ブーム・大手チェーン台頭で閉店が加速。400店舗を割る
- 2020年代:コロナ禍を経て約320〜350店舗に。SNS映えで若年層の再評価が進む
- 2026年4月:北海道・札幌に初上陸。51年目にして全国制覇に王手
系統別店舗一覧|椿・まるひら・牛久——看板が同じでも味が全然違う
「椿系」とは何か|緑看板のあっさり豚骨醤油
ラーメンショップの店舗一覧を系統別に分類するとき、最初に名前が挙がるのが「椿系(つばきけい)」です。椿系の特徴は、スープの乳化度が低めで、あっさりとした豚骨醤油に仕上がっている点。創業者の直系にあたる店舗群とされ、看板が緑色であることが多い(ただし例外あり)のが目印です。千葉県北西部・埼玉県東部に多く分布し、ネギラーメンがメニューの主役。スープの表面に浮かぶ背脂は控えめで、レンゲですくったときに底が見えるクリアな琥珀色が特徴です。代表店舗としては「ラーメンショップ椿 松伏店」(埼玉県)や「ラーメンショップ椿 野田店」(千葉県)が挙げられます。
「まるひら系」の衝撃|濃厚背脂の暴力的うまさ
椿系の対極に位置するのが「まるひら系」。こちらは背脂をこれでもかと浮かべた濃厚スタイルで、スープの色は白濁。茨城県南部〜千葉県北部に多く見られます。「まるひら」の名は、かつて存在した「ラーメンショップまるひら」という屋号から来ており、このスタイルを踏襲する店舗群を総称して「まるひら系」と呼びます。スープの塩分濃度は椿系より高く(約2.0%)、麺は中太の低加水(加水率28〜30%)でゴワッとした食感。ライスに合わせることを前提とした「おかず力」の高さが信条です。背脂の量は「少なめ・普通・多め」の3段階で指定できる店が多く、初見は「普通」から試すのが無難でしょう。
「牛久系」と「新系統」|モダン化するラーメンショップの最前線
2010年代以降に頭角を現したのが、「牛久系(うしくけい)」と呼ばれる新しい潮流です。千葉県松戸市の「ラーメンショップ牛久」を筆頭に、従来のラーメンショップの枠組みを守りながらも、スープの完成度を専門店レベルに引き上げた店舗群。牛久系の特徴は、①豚骨に鶏ガラをブレンドした「Wスープ」、②海苔3枚の標準装備、③ネギの切り方へのこだわり(白髪ネギ+刻みネギの二層構造)。さらに2020年代の「新系統」と呼ばれる店舗では、魚介出汁を加えたつけ麺や、低温調理チャーシューの導入など、ラーメンショップの看板を掲げながら現代ラーメンのトレンドを取り入れる動きも見られます。
| 項目 | 椿系 | まるひら系 | 牛久系 |
|---|---|---|---|
| スープの色 | 琥珀色(透明感あり) | 白濁(背脂で覆われる) | やや白濁(バランス型) |
| 背脂の量 | 少なめ | 多め〜極多 | 中程度 |
| 麺の加水率 | 32〜34%(やや多加水) | 28〜30%(低加水) | 30〜32%(中間) |
| 塩分濃度 | 約1.5% | 約2.0% | 約1.7% |
| 代表エリア | 埼玉東部・千葉北西部 | 茨城南部・千葉北部 | 千葉県松戸市周辺 |
系統の見分け方|看板の色だけでは判別できない現実
「赤看板=本流」「緑看板=椿系」という分類がネットでは流布していますが、実際にはそこまで単純ではありません。看板のリニューアルで色が変わったケース、系統を移籍したケース、そもそもどの系統にも属さない「独立系」も多数存在します。確実な見分け方は「ネギラーメンを注文して背脂の量を見る」こと。背脂がスープ表面を8割以上覆っていればまるひら系、うっすら浮かぶ程度なら椿系、その中間で海苔が3枚載っていれば牛久系——という判定が最も実践的です。食べログのクチコミで「背脂」「あっさり」のキーワード出現頻度を見るのも事前調査として有効です。
「正しい調べ方」|Googleマップ・アプリ・ファンサイト活用術
Googleマップで「ラーメンショップ」検索が最も正確な理由
ラーメンショップの店舗一覧を調べる最も確実な方法は、Googleマップで「ラーメンショップ」と検索することです。食べログやぐるなびには掲載されていない店舗も、Googleマイビジネスには登録されているケースが多いためです。理由は単純で、食べログへの掲載には費用がかかりますが、Googleマイビジネスは無料。個人経営のラーメンショップにとって、月額数万円の掲載料は決して安くないため、食べログに載っていない=閉店ではありません。Googleマップなら営業時間、定休日、クチコミ点数まで確認でき、ナビ機能でそのまま向かえる実用性も魅力です。検索時は「ラーメンショップ」だけでなく「ラーショ」でも試すと、屋号違いの店舗が引っかかることがあります。
ファンサイト「ぼくらのラーメンショップ研究会」の活用法
全国のラーメンショップを網羅的にリスト化している「ぼくらのラーメンショップ研究会」は、ファンによる非公式サイトながら情報の正確性が高く評価されています。このサイトの特徴は、①都道府県別の店舗リスト、②系統分類、③営業確認済み/未確認のステータス表示、の3点。運営者自身が全国を巡り、Googleマイビジネスの最終更新日や電話確認で営業状況を裏取りしています。ただし個人運営のため更新頻度にムラがある点には注意。「最終更新日」が半年以上前の店舗は、念のため電話確認してから訪問するのが賢明です。
食べログ・ラーメンデータベースの「落とし穴」|閉店情報の反映が遅れる問題
食べログで「ラーメンショップ」を検索すると約280件がヒットしますが、この数字を鵜呑みにするのは危険です。閉店した店舗が「掲載保留」のまま残っているケースが多いためです。特に2020〜2022年のコロナ禍で廃業した個人経営のラーメンショップは、食べログへの閉店届が出されないまま放置されがち。実際に足を運んだら更地だった——という悲劇を避けるには、①Googleマップのストリートビューで外観確認、②直近3ヶ月のクチコミ有無をチェック、③可能なら電話確認、の3ステップが推奨されます。逆にラーメンデータベース(RDB)は閉店処理が比較的早く、「現在の営業店」を把握するにはRDBの方が信頼性が高い場合もあります。
ラーメンショップには「暖簾のデザイン」で系統を判別できる裏ワザがあります。暖簾に「ラーメンショップ」とカタカナで書かれている店は本流系が多く、ひらがなで「らーめんしょっぷ」と書かれている店はオリジナル路線を歩んでいることが多いです。入店前の判別材料として覚えておくと便利です。
読み解く「朝ラー」文化|早朝5時台から開く店の秘密
なぜラーメンショップは朝から営業するのか|トラックドライバーとの蜜月関係
ラーメンショップの店舗一覧を営業時間でフィルタリングすると、驚くべき事実が浮かび上がります。全体の約25%にあたる80〜90店舗が朝8時以前にオープンしているのです。中には朝5時台から暖簾を出す店舗もあります。この「朝ラー」文化の起源は、ラーメンショップの主要顧客だった長距離トラックドライバー。夜通し走ってきたドライバーが早朝に熱いラーメンをかきこむ——という需要に応えるため、国道沿いの店舗は自然と早朝営業にシフトしていきました。1980年代には「24時間営業」のラーメンショップすら存在したという記録があります。
朝ラー対応店舗の探し方|茨城・千葉・福島に集中する早朝営業店
朝ラーに対応するラーメンショップは地域的に偏っています。最も多いのは茨城県(約15店舗が朝8時前オープン)で、次いで千葉県(約12店舗)、福島県(約8店舗)。いずれも物流の大動脈である国道6号・常磐自動車道沿いに位置しています。朝ラー対応店を探す最も確実な方法は、Googleマップで営業時間を確認すること。ただし注意点として、Googleマイビジネスの営業時間が更新されていない店舗も散見されます。特に冬季は日の出前の来客が減るため、「夏は6時・冬は7時オープン」と季節で変動する店も。確実を期すなら訪問前に電話確認がベストです。
朝ラーの「作法」と「定番注文」|常連は何を頼んでいるのか
朝ラーの定番メニューは「ネギラーメン+半ライス」。これがラーメンショップ朝ラーの黄金セットです。朝イチのスープは前日からの仕込みが完全に馴染んでおり、「朝のスープが一番旨い」と断言する常連も少なくありません。科学的にも、長時間寝かせたスープはゼラチン質が安定して口当たりがまろやかになることが知られています。また、朝ラーの常連には暗黙のマナーがあります。①着席したら即注文(メニューを長時間眺めない)、②ラーメンが来たら3分以内に食べ始める、③食べ終わったら長居しない。カウンター6〜8席の小さな店舗では回転率が命。この「粋な食べ方」もラーメンショップ文化の一部です。
静岡の「朝ラー」との違い|ラーメンショップ式は「濃いめ・熱め」
「朝ラー」と聞くと静岡県藤枝市の中華そば文化を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、ラーメンショップの朝ラーと静岡式朝ラーはまったくの別物です。藤枝の朝ラーは「温かい蕎麦感覚」で食べるあっさり系中華そば(塩分濃度約1.2%)ですが、ラーメンショップの朝ラーは通常営業と同じ濃厚豚骨醤油(塩分濃度約1.7〜2.0%)。むしろ朝は気温が低いためスープ温度を通常より5℃ほど高め(約85℃)に設定する店舗が多いとされます。目覚めの一杯として胃に「ガツン」と来るのがラーメンショップ式。「軽く食べる」という概念はここにはありません。
載らない?|閉店・新規オープン・消えゆく店のリアル
年間約15〜20店舗が消えていく現実|閉店の3大理由
ラーメンショップの店舗一覧は年々縮小しています。2020年以降、年間約15〜20店舗のペースで閉店が続いており、新規オープンが年間5〜8店舗であることを考えると、純減が止まらない状況です。閉店の理由を分析すると、①オーナーの高齢化(創業時20〜30代だったオーナーが70代に)、②後継者不在(個人経営ゆえ事業承継が困難)、③国道のバイパス化(旧道沿いの店舗が交通量減少で採算割れ)、の3つが主因。特に③は深刻で、バイパスが開通して旧国道の交通量が半減した途端に閉店する事例が茨城・栃木で相次いでいます。
「幻の店舗」を記録する動き|SNSとアーカイブの重要性
閉店したラーメンショップの情報は急速に失われます。Googleマイビジネスからも削除され、食べログも非表示になり、数年で「存在した痕跡」すら消えるのが現状。この危機感から、ファンコミュニティでは閉店前の店舗を写真に収めて記録する「ラーメンショップアーカイブ活動」が広がっています。X(旧Twitter)では#ラーショ記録のハッシュタグで閉店店舗の写真が共有されており、2026年5月時点で約3,000件の投稿が確認できます。かつて600店舗以上あった時代の店舗をすべてリスト化する試みも進んでおり、ファン有志が国会図書館のタウンページ(職業別電話帳)を遡って1993年当時の全店舗リストを復元するプロジェクトも始動しています。
2025〜2026年の新規オープン情報|「第二世代」による出店ラッシュの兆し
閉店が目立つ一方で、明るいニュースもあります。2025年後半〜2026年にかけて、新規オープンが例年を上回るペースで続いているのです。特徴的なのは、出店者の多くが「ラーメンショップ第二世代」——つまり、子どもの頃にラーメンショップで食べた経験を持ち、そのノスタルジーから独立開業する30〜40代の新オーナーだという点。前述の札幌店もその一例です。また、SNSでの「ラーショ再評価」ムーブメントも追い風。TikTokで#ラーメンショップのハッシュタグは累計2億回以上再生されており、「昭和レトロ×こってりラーメン」という組み合わせがZ世代にも刺さっている状況が、新規出店の背中を押しています。
「ラーメンショップは衰退するだけのオワコンチェーン」と思われがちですが、正確には「世代交代の過渡期」です。高齢オーナーの閉店は確かに進んでいますが、同時に新世代オーナーの出店も増加傾向にあります。2026年の新規オープン数は過去5年で最多ペースであり、「衰退」ではなく「新陳代謝」と捉えるのが正確です。
ラーメンショップ店舗一覧まとめ|あなたの「最寄りのラーショ」を見つける最短ルート
ラーメンショップの店舗一覧は、公式には存在しません。しかしそれこそが、1975年から半世紀以上続くこのチェーンの面白さでもあります。統一されたマニュアルがないからこそ店ごとに味が違い、看板は同じでも一杯ごとに発見がある。全国約320〜350店舗のどこに行っても「同じラーメンショップ」は二つとなく、だからこそファンは全国を巡り、系統を比較し、自分だけの「推し店」を見つけるのです。
この記事の要点をまとめます。
- ラーメンショップは全国約320〜350店舗(2026年5月時点)。公式の店舗一覧は存在しない
- 千葉県57店舗が都道府県別1位。関東4県(千葉・茨城・埼玉・栃木)で全体の約半数を占める
- 関西はわずか3店舗、北海道は2026年4月にようやく1店舗目がオープン
- 系統は大きく「椿系(あっさり)」「まるひら系(濃厚)」「牛久系(モダン)」の3つに分かれる
- 店舗一覧の調べ方はGoogleマップが最も確実。ファンサイト「ぼくらのラーメンショップ研究会」も信頼性が高い
- 全体の約25%が朝8時前オープン。茨城・千葉・福島の国道沿いに朝ラー対応店が集中
- 年間15〜20店舗が閉店する一方、2026年は新世代オーナーによる新規出店が過去5年で最多ペース
あなたの最寄りのラーメンショップを見つける最短ルートは、まずGoogleマップで「ラーメンショップ」と検索すること。そこからクチコミを読み、系統を推測し、朝ラー対応かどうかを確認する。一杯目は定番のネギラーメンを注文して、その店の「個性」を味わってみてください。同じ看板の下に、まったく違う味の世界が広がっています。

コメント