**麺屋鈴春**という店名を聞いて、ピンと来る方はかなりのラーメン通でしょう。東京・**本郷三丁目**にひっそりと構えるこの一軒が、休日には開店前に**100人規模の行列**を生むという事実——これだけでも、ただ者ではないことが伝わるはずです。あの**麺屋一燈**で腕を磨いた店主・**鈴木氏**が**2020年9月**に独立して生み出した昆布水つけ麺は、「塩か醤油か」「どの香味油を選ぶか」で一杯の表情がガラリと変わる、まさに”選ぶ楽しさ”に満ちたメニュー構成になっています。この記事では、**麺屋鈴春のメニュー**を隅から隅まで徹底的に深掘りし、初めて訪れる方も迷わず最高の一杯にたどり着けるよう、すべての選択肢を丁寧に解説していきます。
- 麺屋鈴春の全メニューと価格、注文の仕組み
- 塩つけ麺・醤油つけ麺それぞれの味わいの違いと選び方
- 香味油セレクトの全種類と組み合わせのコツ
- 初訪問でも失敗しない注文パターンと営業情報
麺屋鈴春のメニューを知る前に|麺屋一燈で磨かれた技術が本郷三丁目に根付くまで

小岩の名店・麺屋一燈で積み上げた修業時代
**麺屋鈴春**の店主・**鈴木氏**のルーツを語るうえで欠かせないのが、東京・小岩に本店を構える**麺屋一燈**の存在です。麺屋一燈は**2011年**の開業以来、魚介豚骨つけ麺の名店として全国のラーメンファンに知られ、食べログのラーメンランキングでも常に上位に名を連ねてきました。濃厚な魚介豚骨スープに極太麺を合わせるスタイルは、一時代を築いたといっても過言ではありません。鈴木氏はこの一燈で長年にわたり腕を振るい、素材の扱い方からスープの炊き方、そして「一杯をどう設計するか」という思考法そのものを叩き込まれました。ラーメン業界では、一燈出身の店主が独立後に高い評価を得るケースが多く、いわば**”一燈系”**とも呼べる系譜が形成されつつあります。鈴木氏もまた、その系譜を受け継ぎながらも、師匠とはまったく異なるアプローチで独自の世界を切り拓いた一人です。
2020年9月、本郷三丁目に「昆布水つけ麺」という武器を掲げて開業
**2020年9月**、鈴木氏は東京都文京区本郷——東京大学のお膝元という学術的な空気漂う街に**麺屋鈴春**をオープンさせました。一燈仕込みの濃厚魚介豚骨ではなく、あえて**昆布水つけ麺**を看板に据えたのは、大胆でありながらも計算された選択でした。昆布水つけ麺とは、麺が昆布出汁を含んだ水に浸された状態で提供されるスタイルのこと。まず麺だけを昆布水ごとすすり、昆布のうま味を楽しんでからつけ汁に浸すという、**二段階の味わい**が最大の特徴です。開業当時はまだ昆布水つけ麺を出す店は都内でも限られており、そこに一燈仕込みの確かな技術が組み合わさったことで、ラーメンマニアの間では瞬く間に話題になりました。住所は**東京都文京区本郷2-26-1 福重ビル1F**、最寄りは**本郷三丁目駅**です。
「お客さんを飽きさせない」が生んだメニュー進化の歴史
麺屋鈴春のメニューが現在の形に至るまでには、店主・鈴木氏の**「お客さんを飽きさせない工夫を常に考えている」**という信念が大きく関わっています。開業当初のメニューはシンプルで、香味油の選択肢も2種類ほどでした。しかし、常連客が増えるにつれて「前回と違う味を楽しみたい」という声が自然と生まれ、鈴木氏は香味油のバリエーションを増やし、期間限定メニューを投入し、麺量のシステムを整えていきました。結果として、現在では塩用に**3種類**、醤油用に**4種類**の香味油を常備するまでに進化。さらに季節限定の油も不定期で登場するため、通えば通うほど新しい発見がある店になっています。この「進化し続けるメニュー」こそが、休日に**開店前100人の行列**を生む原動力なのです。
- 2011年:店主・鈴木氏が修業した麺屋一燈が小岩で開業
- 2020年9月:本郷三丁目に麺屋鈴春をオープン、昆布水つけ麺を看板に
- 開業後:香味油の種類を2種→7種(塩3+醤油4)に拡充
- 現在:休日は開店前に100人規模の行列ができる人気店に成長
麺屋鈴春メニューの大黒柱「昆布水つけ麺(塩)」|1,500円で味わう多層的な旨味の設計図
丸鶏・昆布・煮干しの三位一体が生むつけ汁の奥行き
**麺屋鈴春のメニュー**の中心に鎮座するのが、**昆布水つけ麺(塩)**です。価格は**300gで1,500円**。この一杯のつけ汁は、**丸鶏**をベースに**昆布**と**煮干し**を合わせた、いわば”和の三位一体”ともいえる構成で仕上げられています。丸鶏からはコクと厚みのある動物系の旨味が、昆布からはグルタミン酸の深い下支えが、そして煮干しからはイノシン酸の鋭いキレが供給されます。この三つの旨味成分が重なり合うことで、単体では出せない**多層的な味わい**が実現しているのです。一燈で学んだ濃厚系の技術を活かしつつ、あえて「引き算の美学」で仕上げた塩つけ汁は、見た目の淡麗さとは裏腹に、一口ごとに味の奥行きが広がっていく仕掛けになっています。ラーメンの世界では「塩は素材のごまかしがきかない」とよく言われますが、麺屋鈴春の塩つけ汁はまさにその格言を体現した一杯です。
心の味製麺が打つ太めストレート麺の「ムチムチ」食感
麺屋鈴春のつけ麺に使われている麺は、**心の味製麺**が手がける**太めのストレート麺**です。一般的な昆布水つけ麺に比べるとかなり太く、断面はほぼ正方形に近い存在感のあるフォルム。口に含むと**ムチムチとした高弾力**が歯を押し返してくるような噛みごたえがあり、しっかりとしたコシが最後の一本まで持続します。この麺が昆布水に浸された状態で提供されるのが鈴春スタイル。昆布水自体は**サラッとした仕上がり**で、ぬるぬるしすぎず、麺の表面に昆布の風味を薄くまとわせる程度の上品さです。まず麺だけを昆布水ごとすすると、小麦の甘みと昆布のうま味が口いっぱいに広がります。この「麺だけで成立する美味しさ」があるからこそ、つけ汁に浸したときの味のコントラストが際立つのです。製麺所の選定ひとつとっても、店主のこだわりが垣間見えます。
豚と鶏の低温調理チャーシュー2種が一杯に品格を添える
麺屋鈴春のつけ麺には、**豚肉**と**鶏肉**の**2種類のチャーシュー**が添えられます。どちらも**低温調理**で仕上げられており、しっとりと柔らかい質感が特徴です。豚チャーシューはロース系の部位を使い、赤身のきめ細かさと脂身の甘みが絶妙なバランス。鶏チャーシューはむね肉をベースに、パサつきとは無縁のジューシーな仕上がりになっています。低温調理という手法自体は近年多くのラーメン店で採用されていますが、鈴春のそれは火入れの精度が一段階上を行く印象です。一燈時代に培った「素材の力を最大限に引き出す」という姿勢が、チャーシューの仕上がりにもはっきりと表れています。つけ汁に浸して食べるもよし、麺と一緒に昆布水で食べるもよし。この2種のチャーシューの存在が、一杯に静かな贅沢感を与えているのです。
昆布水つけ麺の「昆布水」は、利尻昆布や真昆布など昆布の種類によって風味が大きく変わります。麺屋鈴春の昆布水がサラッとした仕上がりなのは、昆布の種類と浸漬時間を緻密にコントロールしている証拠。ぬめりが少ない昆布水は麺の食感をクリアに伝えるため、太麺との相性が抜群です。
メニューのもう一つの柱「醤油つけ麺」|塩との違いはどこにあるのか

醤油つけ汁が引き出す「もうひとつの鈴春」の味世界
**麺屋鈴春のメニュー**には、塩と並んで**醤油つけ麺**がラインナップされています。同じ昆布水つけ麺というフォーマットでありながら、つけ汁を醤油に変えるだけで味の印象は驚くほど変わります。醤油つけ汁は、塩つけ汁と同様に丸鶏ベースの出汁を使いながらも、醤油のカエシが加わることで**香ばしさとコク**が前面に出るのが特徴。塩が「引き算」の美学なら、醤油は「掛け算」の美学とでも言うべきでしょうか。醤油の持つアミノ酸が鶏出汁のグルタミン酸と重なり合い、より力強い旨味の輪郭を形成します。麺屋一燈が得意とした魚介豚骨醤油の系譜を感じさせつつも、鈴春ならではの繊細さが光る一杯です。ラーメンに限らず、出汁文化の世界では「塩は素材を見せ、醤油は料理を見せる」とも言われますが、鈴春の二つのつけ麺はまさにその好例です。
醤油専用の香味油4種が広げる組み合わせの宇宙
醤油つけ麺の最大の特徴は、専用の**香味油が4種類**用意されている点です。塩つけ麺用が3種類であるのに対し、醤油用は1種類多い4種類。これは醤油の味の幅が広く、より多くの油との相性が成立するからでしょう。選択肢の中には**名古屋コーチン**の脂を使った**コーチン油**のように、鶏の品種にまでこだわった油も含まれています。コーチン油は鶏出汁ベースのつけ汁に同系統の旨味を重ねることで、鶏の風味を極限まで深める効果があります。醤油のキレにコーチンの甘みが寄り添う味わいは、鈴春でしか体験できない唯一無二のバランスです。この「香味油で一杯の方向性を自分で決められる」というシステムが、通い詰めるリピーターを増やし続けている大きな要因です。
初訪問で塩と醤油、どちらを選ぶべきかの判断基準
「初めての麺屋鈴春で塩と醤油、どっちを頼めばいいのか」——これはSNS上でも頻繁に議論されるテーマです。結論から言えば、**素材の味をダイレクトに感じたいなら塩**、**力強い旨味とコクを求めるなら醤油**が正解でしょう。ただし、ここで一つ押さえておきたいのは、鈴春のメニューにおいて塩つけ麺が**1,500円**、醤油つけ麺もほぼ同価格帯ということ。価格差で選ぶ必要がないぶん、純粋に「今日の気分」で選べるのは嬉しいポイントです。ラーメン通の間では「まず塩で店の実力を測り、2回目に醤油で奥行きを確認する」という流れが定番ですが、醤油ラーメンが好きな方が最初から醤油を選んでも何の問題もありません。大事なのは、どちらを選んでもハズレがないということ。それが麺屋鈴春のメニューの懐の深さです。
| 項目 | 塩つけ麺 | 醤油つけ麺 |
|---|---|---|
| 味の方向性 | 素材の旨味がクリアに際立つ | 香ばしさとコクが前面に出る |
| 香味油の選択肢 | 3種類(かき油など) | 4種類(コーチン油など) |
| つけ汁のベース | 丸鶏+昆布+煮干し(塩ダレ) | 丸鶏+昆布+煮干し(醤油カエシ) |
| おすすめの人 | 素材の味を楽しみたい初訪問者 | 濃いめ・力強い味が好きな方 |
メニュー最大の個性「香味油セレクト」|同じつけ麺が七変化する仕組み
塩つけ麺用3種の香味油——かき油・えび油が見せる海の世界
**麺屋鈴春のメニュー**を語るうえで、香味油の存在を抜きにすることはできません。塩つけ麺には**3種類の香味油**が用意されており、注文時にどれか一つを選ぶ仕組みです。代表格は**かき油**。牡蠣の旨味を油に閉じ込めたもので、塩つけ汁に加わると磯の香りと深いコクが一気に広がります。丸鶏ベースのクリアなスープに牡蠣の旨味が加わることで、まるで瀬戸内の海を思わせるような滋味深い一杯に変身するのです。もう一つの注目は**えび油**。海老の甲殻類特有の香ばしさが、昆布水の上品な風味と絶妙に調和します。海老油は近年の淡麗系ラーメンでも人気のトッピングですが、鈴春のように注文時に選べるシステムは珍しい。同じ塩つけ麺でも、かき油を選べば「海鮮の深み」、えび油を選べば「甲殻の華やかさ」と、まったく異なる味体験ができるのが魅力です。
醤油つけ麺用4種の香味油——コーチン油の贅沢な鶏感
醤油つけ麺には塩より1種類多い**4種類の香味油**が揃います。中でも特筆すべきは**コーチン油**でしょう。**名古屋コーチン**は日本三大地鶏の一つに数えられる高級食材で、その脂を丁寧に抽出した油は、一般的な鶏油(チーユ)とは一線を画す品のある甘みと旨味を持っています。醤油つけ汁の力強さにコーチン油の上品な鶏感が重なると、「鶏のフルコース」とでも呼びたくなるような多層的な味わいが生まれます。醤油用の4種類は、それぞれがつけ汁の味わいを異なる方向に引っ張る設計。ある油は醤油の香ばしさを強調し、ある油は出汁の甘みを引き立てる——このように、香味油ひとつで一杯の「性格」が変わるのが鈴春の醤油つけ麺の醍醐味です。
期間限定油の存在が「また来たい」を生むリピート装置
麺屋鈴春の香味油セレクトには、レギュラーの7種類(塩3+醤油4)に加えて、**期間限定の油**が不定期で登場します。これが常連客にとっては何より楽しみな要素。限定油は店主・鈴木氏のインスピレーションで生まれるもので、過去にはアサリの旨味を閉じ込めた油や、アオサ昆布水との組み合わせなど、レギュラーにはない冒険的な味が提供されてきました。限定油の情報は麺屋鈴春の**公式X(旧Twitter)アカウント**で告知されることが多いため、フォローしておくと見逃しを防げます。「次に行ったらどんな限定があるだろう」という期待感こそが、リピーターを生む最大の仕掛け。ラーメン店の多くが限定メニューを「丸ごと一杯」単位で出すのに対し、鈴春は「油だけを限定で差し替える」というミクロな変化で新鮮さを保っている点が実にユニークです。
「香味油は後から追加するトッピングでしょ?」と思われがちですが、これは誤解です。麺屋鈴春の香味油セレクトは注文時に選ぶシステムで、つけ汁に最初から組み込まれた状態で提供されます。後がけではないため、油の風味がスープ全体に馴染んだ一体感のある味わいが楽しめるのです。食券購入時にスタッフから聞かれるので、事前にどの油にするか決めておくとスムーズです。
らーめん・まぜそばメニュー|つけ麺だけではない実力派の一杯たち
らーめん(醤油)1,100円は鈴春メニュー屈指のコスパ入門編
つけ麺のイメージが強い**麺屋鈴春**ですが、**らーめんメニュー**もしっかりと実力を備えています。まず注目したいのが**らーめん(醤油)**で、価格は**1,100円**。鈴春のメニューの中ではもっともリーズナブルな価格設定であり、「まずは手軽に鈴春を知りたい」という方にうってつけの一杯です。つけ麺の醤油つけ汁をベースにしながらも、らーめん用にバランスを調整したスープは、丼の中で完結する一体感が魅力。麺もつけ麺用の極太とは異なり、スープとの絡みを重視したやや細めの設定になっています。一燈出身の店主が手がける醤油らーめんは、醤油のキレと鶏出汁の深みが過不足なく共存する、いわば「教科書」のような仕上がり。つけ麺ほどのカスタマイズ性はありませんが、そのぶんストレートに鈴春の実力を味わえる一杯です。
らーめん(塩)1,550円——素材の純度を丼で味わう贅沢
**らーめん(塩)**は**1,550円**と、醤油らーめんより高めの価格設定です。この価格差は、塩ダレの方が素材の原価が高いことに起因していると考えられます。塩らーめんのスープは、つけ麺の塩つけ汁と同じ丸鶏・昆布・煮干しの三位一体ベースを、丼一杯で成立するように濃度と塩分を調整したもの。レンゲですくうと透き通った黄金色のスープが美しく輝き、一口含めば鶏のコクと昆布の奥行きが静かに広がります。つけ麺が「麺と汁を行き来する楽しさ」なら、塩らーめんは「スープを飲み干す幸せ」に特化した存在です。また、**チャーシューらーめん(醤油)**は**1,600円**で、低温調理チャーシューを贅沢に増量したボリューム版として人気があります。
鶏まぜそばという第三の選択肢が持つ意味
麺屋鈴春のメニューには、つけ麺・らーめんに加えて**鶏まぜそば**という第三の柱が存在します。まぜそばはスープを使わず、タレと具材を麺に直接絡めて食べるスタイル。鶏の旨味を凝縮したタレと、鈴春自慢の太麺の組み合わせは、つけ麺ともらーめんとも異なる「ダイレクトな味のぶつかり合い」が楽しめます。価格は時期によって変動する可能性があるため、最新情報は店頭や公式SNSでの確認をおすすめします。まぜそばは近年のラーメンシーンにおいて急速に市民権を得たジャンルですが、鈴春のそれは一燈仕込みの技術を「汁なし」というフォーマットに落とし込んだ、独自の一杯。つけ麺が混雑する時間帯に「あえて鶏まぜそばを頼む」という通な楽しみ方もあります。
麺屋鈴春では自宅でも味を楽しめるよう、宅麺.comで通販メニューを展開しています。「昆布水つけ麺(牡蠣塩)」と「昆布水つけ麺 醤油」の2種類が購入可能。行列に並ぶ時間が取れない方や遠方のファンにとって、店の味を自宅で再現できる貴重な選択肢です。
トッピングと味変アイテム|藻塩・レモン・味玉が一杯を進化させる
藻塩+レモン50円が生む「もう一杯」分の味変効果
**麺屋鈴春のメニュー**の中で、わずか**50円**という破格のプラスで一杯の満足度を劇的に変えてくれるのが**藻塩+レモン**のトッピングです。藻塩とは海藻を原料に含む塩のことで、通常の精製塩と比べてミネラル分が豊富でまろやかな塩味が特徴。この藻塩をつけ麺の麺に直接振りかけ、レモンを搾って食べるという味変スタイルは、鈴春ならではの楽しみ方です。昆布水に浸った麺を引き上げ、藻塩をパラリ、レモンをキュッと搾る——すると、昆布の旨味に藻塩のミネラル感とレモンの酸味が加わり、それまでとはまったく違う爽やかな味わいが出現します。つけ汁に浸す前の「昆布水+麺」の段階で使うのがポイントで、これによって一杯の中で「つけ汁の味」「昆布水の味」「藻塩レモンの味」という**三通りの食べ方**ができるのです。
味玉150円の完成度と追加すべきタイミング
ラーメン店の味玉はどこでも食べられるものですが、**麺屋鈴春の味玉**は**150円**の価格以上の満足感を提供してくれます。低温調理チャーシューと同じく、火入れの精度に一燈仕込みの技術が光る仕上がり。黄身は半熟のトロリとした状態で、タレの味がしっかりと染み込んでいながらも卵本来の甘みが消されていない絶妙なバランスです。追加するタイミングとしては、初訪問であればまずはデフォルトの構成で鈴春の味を確認し、2回目以降に味玉を追加して味の広がりを楽しむのが理想的です。もちろん初回から追加しても問題はありませんが、鈴春のつけ麺は素の状態でも具材が充実しているため、まずは「引き算」で楽しんでから「足し算」に進むのが通の流儀といえるでしょう。
500g以上でつけ汁が2種類になる驚きの「ダブルスープ」システム
**麺屋鈴春のメニュー**の中でも特にユニークなのが、**麺量500g以上を注文するとつけ汁が2種類になる**というシステムです。通常は塩か醤油のどちらか一方を選ぶわけですが、500g以上にすると**塩と醤油の両方のつけ汁**が付いてくるのです。これは「大盛りを頼む人は味に飽きやすい」という課題への、鈴春ならではの回答。500gの麺を一種類のつけ汁で食べ続けるのは確かに単調になりがちですが、途中で塩から醤油に(あるいは醤油から塩に)切り替えられるとなれば、最後の一本まで新鮮な気持ちで食べ進められます。この「増量すればするほどお得感が増す」システムは、**SUSURU TV**でも取り上げられ、「こんなのあっていいのか?」と話題になりました。大食いの方だけでなく、「一度の訪問で塩と醤油を両方試したい」という欲張りな願いも叶えてくれる、画期的な仕組みです。
- 昆布水つけ麺(塩)300g:1,500円
- らーめん(塩):1,550円
- らーめん(醤油):1,100円
- チャーシューらーめん(醤油):1,600円
- 味玉:150円
- 藻塩+レモン:50円
- 麺増量:100gごとに追加料金あり
失敗しない完全攻略|営業時間・予約・初訪問の注文術
曜日ごとに異なる営業時間を把握して売り切れを回避する
**麺屋鈴春**に行く前に絶対に確認しておきたいのが、**曜日ごとに異なる営業時間**です。月曜から水曜は**11:00〜15:00**と**18:00〜20:30**の二部営業、木曜は**11:00〜15:00**の昼のみ、金曜・土曜・祝日は**11:00〜16:00**の通し営業、そして**日曜は定休日**です。この変則的なスケジュールを知らずに訪れると、「閉まっていた」という残念な結果になりかねません。さらに重要なのは、**材料が切れ次第終了**という点。特に土曜・祝日は開店前から行列ができるため、早い時間に材料がなくなることも珍しくありません。確実に食べたいなら、開店30分前には到着しておくのが安全です。平日の夜営業(月〜水の18:00〜)は比較的空いている穴場タイムですので、行列を避けたい方は狙い目です。
土曜・祝日はTableCheckで予約可能——行列回避の切り札
「行列に並ぶ時間がない」「確実に食べたい」という方に朗報なのが、**土曜日と祝日にはTableCheck**を使った予約が可能という点です。ラーメン店で予約ができること自体がまだ珍しい中、鈴春がこのシステムを導入しているのは、行列文化への一つのアンサーといえるでしょう。予約には手数料がかかりますが、休日に1〜2時間並ぶことを考えれば、その価値は十分にあるはず。予約枠には限りがあるため、早めの予約がおすすめです。なお、平日は予約なしの通常営業ですので、並ぶ覚悟で訪れるか、前述の夜営業を狙うかの二択になります。住所は**東京都文京区本郷2-26-1 福重ビル1F**、最寄りの**本郷三丁目駅**からは徒歩数分の距離です。
初訪問のおすすめ注文と通のカスタマイズ術
初めて**麺屋鈴春のメニュー**に向き合うとき、おすすめしたい注文は**昆布水つけ麺(塩)300g+かき油+藻塩レモン**です。この組み合わせなら、鈴春の魅力である「昆布水」「塩つけ汁」「香味油」「味変」のすべてを一度に体験できます。300gは一般的なつけ麺の並盛りに相当する量で、男性でもちょうど良いボリューム感。食べ方としては、まず昆布水に浸った麺をそのまま一口、次に藻塩とレモンで味変、そしてつけ汁に浸して本命の味わい——この三段階で食べ進めると、一杯の中で三つの味世界を旅できます。2回目以降の通なカスタマイズとしては、醤油+コーチン油で鶏のフルコースを楽しんだり、400g以上に増量してボリュームと味の変化を両立させたりと、訪問回数だけ楽しみ方が広がっていきます。
「麺屋鈴春はつけ麺専門店だからラーメンは期待できない」と思われがちですが、これは大きな誤解です。らーめん(醤油)1,100円は鈴春メニューの中で最もリーズナブルでありながら、一燈仕込みの確かな技術が凝縮された隠れた名品。つけ麺の行列が長い日に「あえてらーめんを頼む」という選択は、通ならではの楽しみ方です。
まとめ|麺屋鈴春のメニューは「選ぶ楽しさ」そのものが最大の魅力
**麺屋鈴春のメニュー**を隅々まで見渡してきましたが、この店の本当の魅力は個々のメニューの美味しさだけでなく、**「自分だけの一杯を組み立てられる」**という体験そのものにあります。塩か醤油か、どの香味油を選ぶか、麺量はどうするか、藻塩レモンは付けるか——こうした選択の一つひとつが、あなただけのオリジナルな一杯を生み出すのです。麺屋一燈で培われた確かな技術を土台に、店主・鈴木氏が「お客さんを飽きさせない」という信念で進化させ続けてきたメニューは、一度の訪問では到底味わい尽くせない奥行きを持っています。
最後に、この記事のポイントを整理しておきましょう。
- 麺屋鈴春は**麺屋一燈出身**の店主・鈴木氏が**2020年9月**に本郷三丁目で開業した昆布水つけ麺の名店
- 看板メニューの**昆布水つけ麺(塩)は300gで1,500円**、丸鶏×昆布×煮干しの三位一体スープが特徴
- 香味油セレクトで塩用**3種類**・醤油用**4種類**から選べ、同じつけ麺でもまったく違う味わいに
- **らーめん(醤油)1,100円**はメニュー最安値ながら高い完成度を誇る隠れた入門メニュー
- **500g以上でつけ汁2種類**になるシステムは、一度の訪問で塩と醤油を両方楽しめる画期的な仕組み
- 営業時間は曜日ごとに異なり、**日曜定休・材料切れ次第終了**なので事前確認が必須
- 初訪問は**塩つけ麺+かき油+藻塩レモン**がおすすめ。三段階の食べ方で鈴春の魅力を一度に体験できる
麺屋鈴春は「一度行けば終わり」の店ではありません。訪問するたびに違う油を試し、違う組み合わせを楽しみ、限定メニューに出会う——その繰り返しの中で、あなたにとっての「ベストの一杯」が見つかっていくはずです。まずは本郷三丁目の路地に足を運び、昆布水に浸った美しい麺を手繰るところから、鈴春体験を始めてみてください。

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