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岐阜ラーメンの決定版ガイド|3大ご当地麺の歴史から人気店TOP10・エリア別おすすめまで

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岐阜のラーメンを食べに行こうと思ったとき、「結局どこが旨いのか」がすぐにわからない——そんな経験はありませんか? 実は岐阜県は、1938年発祥の高山ラーメンにんにくの塊が丸ごと入るベトコンラーメン野菜たっぷりの岐阜タンメンという3つのご当地ラーメンが混在する全国でも珍しい「麺の激戦区」です。さらに近年は食べログ3.7超えの実力店が続々と登場し、東京の名店出身の店主も岐阜に出店するなど、レベルは右肩上がり。この記事では、岐阜ラーメンの3大ご当地麺の歴史から2026年最新の人気店まで、岐阜のラーメンを丸ごと案内します。

📌 この記事でわかること
・高山ラーメン・ベトコンラーメン・岐阜タンメンの歴史と特徴
・食べログ高評価の人気店TOP10と看板メニュー
・エリア別(岐阜市・各務原・高山・多治見)のおすすめ
・1917年創業の超老舗「丸デブ総本店」の知られざる物語
・岐阜ラーメン巡りのコツと効率の良い回り方
目次

岐阜ラーメン3大ご当地麺の歴史と特徴

岐阜ラーメン3大ご当地麺の歴史と特徴の解説画像

岐阜のラーメン文化を理解するには、まずこの3つのご当地麺を押さえておく必要があります。どれも誕生の経緯が個性的で、味のベクトルがまったく異なるのが面白いところです。

高山ラーメン(飛騨中華そば)——1938年、屋台から始まった醤油の原点

高山ラーメンは、1938年(昭和13年)に高山市の「まさごそば」が屋台で売り出したのが始まりとされるご当地ラーメンです。最大の特徴は鶏ガラ・野菜・魚介から取った和風だしに、たまり醤油を合わせたスープ。見た目は黒っぽいのに、味はむしろさっぱり。細めの縮れ麺がスープをよく吸い、すすった瞬間に醤油の風味と出汁のやさしさが広がります。地元では「中華そば」と呼ぶのが一般的で、正月のそばの代わりに中華そばを食べる家庭もあるほど、高山の食文化に深く根付いています。

代表的な名店は、発祥店のまさごそば、1956年創業の老舗つづみそば、連日行列の麺屋しらかわなど。観光客だけでなく地元の常連に愛され続けている店ばかりです。価格帯は600〜900円程度で、東京の有名ラーメン店と比較するとかなりリーズナブル。飛騨牛や朴葉味噌と並ぶ高山観光の「もう一つの名物」として、年間を通じて多くの観光客が訪れます。

🍜 ラーメン通の豆知識
高山ラーメンの多くの店では、スープとタレを別々に仕込まず寸胴の中で一緒に煮込む「一体型」の製法を採用しています。これが独特のまろやかさを生む秘密。東京や横浜のラーメンのように「スープ+タレ+油」を丼の中で合わせるスタイルとは、作り方の思想からして異なるのです。

ベトコンラーメン——にんにくの塊が丸ごと入るスタミナ麺

ベトコンラーメンは、1969年に愛知県一宮市の「中華料理 新京」で生まれたスタミナ系ラーメンです。「ベトコン」の名はベトナム戦争のベトコン(越共)にちなんで命名されたとされ、後に「ベストコンディション」の略とも説明されるようになりました。にんにくと唐辛子を効かせたスタミナ満点のラーメンにふさわしい、インパクトのある名前です。

最大の特徴は、スープの中ににんにくが丸ごと数片入っていること。鶏ガラと豚骨のスープに醤油ダレ、もやしやニラなどの野菜がたっぷり。にんにくは煮込まれてホクホクになっており、スープに溶かしながら食べるのが通の楽しみ方です。唐辛子の辛さとにんにくのパンチが合わさった「食べるスタミナドリンク」とも言われ、風邪気味のときや疲れがたまっているときに食べる人も多いのが面白いところ。

一宮の「新京」が元祖ですが、岐阜にも「香楽」をはじめ多くの提供店があり、岐阜のラーメン文化の一翼を担っています。岐阜県関市には新京の支店もあり、岐阜と愛知をまたいで愛されるご当地麺です。初めてベトコンラーメンを食べるなら、まずは元祖の新京本店か関市の支店で「正解の味」を知ってから、岐阜の各店のアレンジを楽しむのがおすすめです。にんにくの匂いが残るので、翌日に大事な予定がない日を選びましょう。

岐阜タンメン——愛知で生まれ岐阜で花開いた野菜ラーメン

岐阜タンメン」は東海地方で急成長中のチェーンです。2009年に愛知県稲沢市で「タンメン専門店 板谷」として屋台から始まりましたが、タンメン文化のない東海ではなかなか受け入れられませんでした。しかし岐阜県に「元祖タンメン屋」として出店したところ大ヒット。以来、岐阜と愛知を中心に2026年現在27店舗以上を展開する人気チェーンに成長しました。ちなみに「岐阜タンメン」という名前は「岐阜の人に感謝タンメン」の略だそうです。

味の特徴は、白濁した塩ベースの豚骨スープにたっぷりの炒め野菜。辛さの調整ができるのも人気の理由で、トッピング60円〜で自分だけの「マイ岐阜タンメン」を作れるカスタマイズ性が若い世代に刺さっています。看板メニューの「岐阜タンメン」は1杯650円前後とリーズナブル。さらに辛さを求めるなら「辛さ増し(無料〜)」で調整可能で、常連客の間では「辛さ5倍」「にんにく増し」が定番の注文方法になっています。

メニュー誕生のきっかけは、姉妹店「博多ラーメン ばりばり軒」のまかない。スタッフが野菜を炒めて醤油スープに合わせたところ予想以上に旨かったことから、商品開発が始まりました。運営元の株式会社岐阜タンメンBBCは、「岐阜タンメン」のほか「カプサイメン」「ばりばり軒」なども展開する東海地方の外食企業です。冷凍タンメンや即席麺も販売しており、店舗が近くにない方でもその味を自宅で再現できます。

岐阜ラーメン人気店TOP10|食べログ高評価の実力店

岐阜県には食べログ3.5以上のラーメン店が多数あり、全国的に見てもレベルが高いエリアです。ここでは2026年時点の食べログ評価をベースに、特に注目すべき10店を紹介します。

1位:らぁめん りきどう(岐阜市)——食べログ3.74の県内最高峰

岐阜県ラーメンの頂点に立つのが、岐阜市の住宅街に佇むりきどうです。食べログ3.74は岐阜県内のラーメン店としては最高クラス。看板メニューはつけ麺で、麺は細麺・太麺・小平麺・凄平麺の4種類から選べます。中でも「凄平麺」は幅広のきしめんのような麺で、りきどう独自の食感が味わえる名物。ホロホロに煮込まれたチャーシューも絶品です。

住所 岐阜県岐阜市島栄町2-53
営業時間 11:00〜14:15 / 17:30〜21:15(材料なくなり次第終了)
定休日 不定休
看板メニュー つけ麺(凄平麺)1,200円〜

2位:らーめん Nageyari(各務原市)——食べログ3.70の魚介豚骨

各務原市のNageyari(なげやり)は、濃厚な魚介豚骨スープが看板のつけ麺・ラーメン店。香ばしく炙られたバラチャーシューがたっぷり乗ったビジュアルはインパクト抜群で、待ち時間が発生する行列店ですが回転は比較的スムーズです。つけ麺の麺は極太で、濃厚なつけ汁との相性が計算されています。また、ラーメンは豚骨魚介と塩の2系統があり、つけ麺とは違う顔を見せてくれるのも通い続ける楽しみ。初訪問なら看板のつけ麺(並900円〜)がおすすめです。

住所 岐阜県各務原市那加野畑町2-53
営業時間 昼 11:00〜14:00(LO)/ 夜 17:45〜20:45(LO)(月・木・土のみ夜営業)
定休日 火曜日(+不定水曜)

3位:麺 㐂色(岐南町)——東京の名店仕込みの塩そば

東京・秋葉原の人気店「饗 くろ㐂」で修行した岐阜出身の店主が開いた麺 㐂色(めんきいろ)。看板の特製塩そば(1,500円)は、素材の旨味を極限まで引き出した澄んだスープに自家製麺を合わせた一杯で、スープを最後まで飲み干す客が続出するほどの完成度です。期間・数量限定メニューも豊富で、季節ごとの食材を活かした創作ラーメンが食べられるのも魅力。夏季限定の冷やし系メニューや、地元岐阜の食材を使ったコラボメニューも話題になります。営業は金〜月の週4日限定、しかも15時まで。売り切れ次第終了のため、開店前から並ぶ覚悟が必要です。

4位:麺屋 白神(関市)——えびそばの名手

関市の麺屋白神は、和食の世界で腕を磨いた店主が6年の歳月をかけて作り上げた「えびそば」が看板。海老の風味が繊細に香るスープは、ラーメンというよりも和食の一品のような完成度です。海老の殻から丁寧に取った出汁に、鶏や魚介の旨味を重ねたスープは、一口目から「これは普通のラーメンじゃない」と感じさせます。つけ麺の評価も高く、食べログ3.65は岐阜県内4位。刃物の街・関市を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい一軒です。

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5位:麺坊 ひかり(柳津)——食べログ3.64の隠れた実力者

岐阜市柳津の住宅街にある18席の小さな店麺坊 ひかり。素材の質にこだわった淡麗系のラーメンが評判で、食べログ3.64は岐阜県内5位。看板メニューは味玉柳麺(塩・醤油)980円。限定のつけ麺850円も人気です。スープは鶏ガラと魚介の繊細なバランスで、「あっさりなのに物足りなさがない」のが持ち味。火・水定休の週5日営業で、昼11:00〜14:00・夜18:00〜21:00のスープ切れ次第終了です。

住所 岐阜県岐阜市柳津町蓮池5-8 1F
営業時間 11:00〜14:00 / 18:00〜21:00(スープ切れ次第終了)
定休日 火曜・水曜
看板メニュー 味玉柳麺(塩・醤油)980円

6位:家系ラーメン 稲葉家(岐阜市)——王道家直系の本格家系

岐阜で「本物の家系ラーメン」が食べたいなら稲葉家一択です。千葉・柏の名店「王道家」で修行した店主が岐阜に開いた直系店で、濃厚な豚骨醤油スープと自家製麺の組み合わせは関東の家系ファンも唸らせるレベル。食べログ3.63、岐阜県内6位にランクインしています。営業は火〜日の昼(11:00〜14:00)、夜は火・水・金・土・日(18:00〜22:00)もあり、木のみ昼営業のみ。月曜・第4火曜が定休です。岐阜市でこの品質の家系ラーメンが食べられるのは、全国的に見ても貴重です。家系初心者は「味濃いめ・油ふつう・麺かため」で頼むと、家系らしさを実感しやすいでしょう。

住所 岐阜県岐阜市上土居1-5-2 プラズマビル1F
営業時間 火〜日 11:00〜14:00 / 火・水・金・土・日 18:00〜22:00(木のみ昼のみ)
定休日 月曜・第4火曜
看板メニュー ラーメン 900円
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7位:丸デブ 総本店(岐阜市)——1917年創業の「岐阜の生きた歴史」

丸デブ総本店1917年(大正6年)創業、100年以上の歴史を持つ岐阜最古のラーメン店です。メニューは中華そばとワンタンの2品のみ、どちらも600円という潔さ。小ぶりのどんぶりにたっぷり注がれたスープは、和風だしと醤油のやさしい味わいで、麺はうどんにも似た素朴な食感。華やかさはありませんが、岐阜の食文化そのものとも言える一杯です。柳ヶ瀬商店街の一角に佇むこの店は、岐阜ラーメンの歴史を語るうえで絶対に外せません。

住所 岐阜県岐阜市日ノ出町3-1
営業時間 11:00〜18:00(売切次第終了・土日は16:00頃まで)
メニュー 中華そば 600円 / ワンタン 600円

多治見・可児エリアの注目店

岐阜県東部の多治見市・可児市エリアにも実力店が集まっています。多治見市の「ワンタン麺専門店 たゆたふ」(食べログ3.60)はワンタン麺に特化した珍しい業態で、繊細なスープとツルツルのワンタンが評判。可児市の「ラァメン コハク」(食べログ3.61)は貝出汁と煮干しを掛け合わせた淡麗系で、和食のような繊細さが光ります。名古屋から中央道で1時間弱というアクセスの良さもあり、週末の「ちょっとしたラーメン旅」にぴったりのエリアです。

店名 所在地 看板メニュー 食べログ
ワンタン麺専門店 たゆたふ 多治見市 特製ワンタン麺 3.60
ラァメン コハク 可児市 貝出汁×煮干し中華そば 3.61

7位の続き:麺処 湯咲(岐阜市)——10g単位で麺量を調整できる店

岐阜市細畑の麺処 湯咲(食べログ3.63)は、麺の量を10g単位で調整できるという珍しいシステムが特徴。「150gだと少し足りないけど200gだと多い」という微妙な食欲にも対応してくれます。看板の塩麹つけ麺は塩麹の発酵の旨味がスープに奥行きを与え、自家製麺との相性も抜群。季節限定メニューが豊富なので、何度通っても新しい発見があります。水曜定休、10:00〜14:00営業。

その他の注目店

店名 エリア 特徴 食べログ
鳥そば 真屋 大垣市荒尾 鶏の旨味を凝縮した鳥そば 3.62
まさごそば 高山市 高山ラーメン発祥店(1938年〜) 3.61
ラァメン コハク 可児市 貝出汁×煮干しの淡麗系 3.61
貝出汁ラーめん クラム 各務原市 貝の旨味を極めた一杯 3.61
麺切り 白流 岐阜市 魚介中心・揚げたて天ぷら付き 3.61
焼豚ラーメン 三條 笠松町 山盛り焼豚700円の衝撃コスパ 3.59
ラーメン翼 各務原市 鶏白湯・鶏中華が看板 3.58

特筆すべきは、上位20店のうち「淡麗系・素材重視」のスタイルが半数以上を占めていること。高山ラーメンの「やさしい味」をDNAに持つ岐阜県らしいランキングです。全国的には濃厚系が主流の中、岐阜は独自の進化を遂げていると言えるでしょう。

高山ラーメンの名店3選|観光で外せない老舗

高山ラーメンの名店3選|観光で外せない老舗の解説画像

飛騨高山を訪れるなら、高山ラーメンは外せません。ここでは観光客にも地元民にも愛される3店を紹介します。

まさごそば——高山ラーメンの「発祥」を食べる

1938年に屋台から始まった高山ラーメンの原点。たまり醤油の黒いスープ、細縮れ麺、シンプルな具材——80年以上変わらない味がここにあります。スープの色は見た目こそ濃いですが、口に入れると醤油の風味とだしのやさしさが穏やかに広がる。昨今の「映え」とは無縁の素朴な一杯ですが、これが高山の味であり、岐阜ラーメンの出発点です。食べログ3.61。

住所 岐阜県高山市有楽町31-3
営業時間 11:00〜15:30頃(売切次第終了)
定休日 水曜日
看板メニュー 中華そば 900円

つづみそば——1956年創業のワンタン麺が絶品

1956年創業のつづみそばは、醤油ベースのさっぱりスープに自家製ワンタンを合わせたワンタン麺が名物。豚骨と野菜をじっくり煮込んだスープは、さっぱりの中にしっかりとしたコクがあります。つるんとしたワンタンは手包みで一つひとつ丁寧に仕上げられており、これを目当てにわざわざ訪れる常連客も少なくありません。高山の古い町並み散策の途中に寄りたい一軒です。

住所 岐阜県高山市朝日町52
営業時間 11:30〜14:00 / 17:00〜21:00(売切れ終了)
定休日 火曜日
看板メニュー ワンタン麺 850円

麺屋しらかわ——行列必至の現代派

高山ラーメンの中でも「現代的なアプローチ」で人気を博しているのが麺屋しらかわ。化学調味料を使わない無化調スープにこだわり、素材本来の旨味だけで勝負する姿勢は、伝統的な高山ラーメンの「やさしい味わい」を現代の水準に引き上げています。丁寧な接客でも評判で、連日行列ができるほどの人気。食べログ3.57は高山エリアでトップクラスです。訪問するなら開店30分前に到着するくらいの心構えで。別邸もあり、担々麺やコラボメニューを提供しています。

住所 岐阜県高山市相生町56-2
営業時間 11:00〜13:30 / 21:00〜翌2:00
定休日 火曜日
看板メニュー 中華そば 900円

笠松・各務原エリアが「岐阜ラーメンの激戦区」である理由

岐阜県のラーメンシーンを語るうえで見落とせないのが、笠松町〜各務原市のエリアです。食べログ上位に入る実力店が集中しており、岐阜市中心部よりもむしろこのエリアのほうがラーメン店の密度が高いのです。

焼豚ラーメン 三條(笠松町)——700円の山盛り焼豚

Retty人気1位にも輝く焼豚ラーメン三條は、焼豚ラーメン700円という驚きの価格設定。山盛りの焼豚とにんにくが特徴で、サイドメニューの「ベト皿(ネギ焼豚350円)」も人気です。年中無休で11:00〜23:00営業という使い勝手の良さも魅力。15席の小さな店なので、ピーク時は行列覚悟です。

住所 岐阜県羽島郡笠松町北及658 メゾンG5 1F
営業時間 11:00〜23:00(年中無休)
看板メニュー 焼豚ラーメン 700円

桜ラーメン 笠松店——味噌も塩も醤油も選べる万能型

「赤味噌・白味噌・塩・醤油」と4種のスープから選べる桜ラーメンは、グループで行っても全員が自分好みの一杯を楽しめる店。特に人気なのは赤味噌ラーメンで、東海地方特有の豆味噌の深いコクが麺によく絡みます。野菜とチャーシューが豊富で、ボリュームに対する価格のバランスが良いため、地元のリピーターに「普段使い」として愛されています。ランチタイムにはセットメニューもあり、がっつり食べたい方にも満足度が高い店です。

なぜ笠松・各務原に名店が集まるのか?

このエリアにラーメン店が集中する理由は、家賃の安さと交通アクセスの良さにあります。岐阜市のベッドタウンとして人口が多く、車社会の東海地方にフィットしたロードサイド型の店舗が出しやすい。さらに「麺坊ひかり」「Nageyari」などの高評価店が近隣にあることで、ラーメン好きが集まるエリアとしての認知が高まり、新規出店も増えるという好循環が生まれています。

2024〜2026年の岐阜ラーメン新店動向

岐阜のラーメンシーンは近年、新規出店が加速しています。2025年2月には各務原市に「鶏そば おどる」がオープン。名古屋の名店「鶏そば啜る」の暖簾分け店で、泡立つエスプーマ系の鶏白湯スープとこだわりのレアチャーシューが話題を呼んでいます。啜るの系列は東海圏で確かなファンを持つブランドであり、その暖簾を岐阜に掲げたことで、ラーメンファンの間で大きな注目を集めました。

また、味噌ラーメンや旨辛ラーメンの専門店が相次いで登場しており、「ラーメン・つけ麺 爆王」のようにベトコンラーメンの要素と味噌を融合させた「しびれベトコン」を看板にする店も。こうした新店は既存の岐阜ラーメンの枠にとらわれず、独自の解釈で「新しい岐阜の一杯」を作ろうとする意欲的な店が多いのが特徴です。岐阜ラーメンは伝統を守る老舗と、新しい解釈に挑む新鋭が共存することで、全国的にも注目度が高まっているエリアです。

岐阜ラーメンをもっと楽しむための知識

岐阜ラーメンの「東京出身」店主が増えている

近年の岐阜ラーメンシーンで注目すべきトレンドが、東京の名店で修行した岐阜出身の店主の帰還です。麺㐂色の店主は秋葉原の「饗 くろ㐂」出身、麺屋白神の店主は和食の世界から転身。東京で磨いた技術を岐阜の食材と組み合わせることで、他のどの地方にもない独自のラーメンが生まれています。岐阜のラーメンは「ご当地の伝統」と「都市部で磨かれた最先端」が共存する、全国でも珍しいシーンなのです。

車社会ゆえの「駐車場があるかどうか」問題

岐阜は典型的な車社会です。人気ラーメン店の多くはロードサイドに位置しており、駐車場の有無が店選びの重要なファクターになります。食べログ上位の「りきどう」「Nageyari」「三條」はいずれも駐車場完備。一方、岐阜市中心部の「丸デブ総本店」は柳ヶ瀬の商店街内にあるため車でのアクセスには注意が必要です(近隣コインパーキング利用)。高山エリアの老舗店は観光地のため徒歩圏内にまとまっています。

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岐阜ラーメンと名古屋ラーメンの違い

同じ東海圏でも、岐阜と名古屋ではラーメン文化がかなり異なります。名古屋は台湾ラーメン(味仙)・スガキヤ・好来系味噌という三大勢力が強く、「濃い味」が基本線。一方、岐阜は高山ラーメンに代表される醤油ベースのやさしい味がルーツにあり、淡麗系の実力店が多いのが特徴です。

比較項目 岐阜ラーメン 名古屋ラーメン
ルーツ 高山ラーメン(1938年〜) 好来系味噌(1968年〜)
味の方向性 醤油・淡麗系が主流 味噌・台湾系が主流
ご当地麺 高山ラーメン・ベトコン・岐阜タンメン 台湾ラーメン・スガキヤ・好来系
トレンド 東京帰還組の淡麗・創作系 家系ラーメンの急増
価格帯 700〜1,000円 800〜1,100円

もちろん岐阜にもベトコンラーメンのような「ガツンと来る系」はありますが、全体的な傾向として岐阜は「素材の味を引き出す方向」に進化してきたと言えるでしょう。名古屋のラーメンシーンに興味がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

岐阜ラーメン巡りのモデルコース

コースA:岐阜市周辺を1日で回る(車推奨)

時間 メニュー 予算目安
11:00 りきどう つけ麺(凄平麺) 約1,200円
14:30 丸デブ総本店 中華そば or ワンタン 600円
18:00 稲葉家 ラーメン+ライス 約1,000円

りきどうは開店直後を狙わないと1時間待ちになることも。丸デブは15時頃に売切前を確認してから向かうのがポイントです。稲葉家の夜営業は火・水・金・土・日(木のみ昼のみ)なので曜日を確認しましょう。

コースB:高山観光と合わせる(電車 or 車)

時間 行動 備考
9:00〜 古い町並み・朝市散策 宮川朝市は12:00まで
11:30 麺屋しらかわ(or まさごそば) 開店30分前に到着推奨
14:00〜 高山陣屋・酒蔵巡り 試飲可能な酒蔵多数
17:00 つづみそば(ワンタン麺で〆) 閉店時間に注意

高山の老舗ラーメン店は昼営業のみの店が多いため、午前中に町並みを歩いてランチで食べるのが鉄板ルートです。名古屋からJR特急「ひだ」で約2時間半、車なら東海北陸道経由で約2時間です。

コースC:笠松・各務原ラーメン激戦区集中攻略(車必須)

ランチ:焼豚ラーメン三條(700円の山盛り焼豚)→ 間食:桜ラーメン(赤味噌ラーメン)→ ディナー:Nageyari(濃厚つけ麺)。このエリアは店同士が車で10〜20分圏内に集まっているため、ハシゴしやすいのが魅力です。ただし三條もNageyariもピーク時は行列になるため、11:00開店直後と17:30の夜営業開始を狙いましょう。

よくある質問

岐阜ラーメンのご当地麺とは?

岐阜県を代表するご当地ラーメンは高山ラーメン(1938年〜)ベトコンラーメン(1969年〜)岐阜タンメン(2009年〜)の3種類。高山ラーメンは醤油ベースの和風だし、ベトコンラーメンはにんにく+唐辛子のスタミナ系、岐阜タンメンは塩ベース+野菜たっぷりと、それぞれ味の方向性がまったく異なります。

岐阜で一番人気のラーメン店は?

2026年時点の食べログ評価では、岐阜市の「らぁめん りきどう」(3.74)が岐阜県内1位。凄平麺のつけ麺が看板メニューです。老舗なら1917年創業の丸デブ総本店、高山エリアなら麺屋しらかわが行列人気トップです。

高山ラーメンは何が特徴?

鶏ガラ・野菜・魚介から取った和風だしにたまり醤油を合わせ、スープとタレを寸胴で一緒に煮込む「一体型」の製法が特徴。細めの縮れ麺、シンプルな具材で、見た目の黒さに反して味はやさしくさっぱりしています。

名古屋からの日帰りラーメン旅は可能?

十分可能です。岐阜市周辺なら名古屋から車で約30分〜1時間、高山市は名古屋からJR特急「ひだ」で約2時間半。岐阜市周辺の店を2〜3軒回る半日コースが最も効率的です。

まとめ|岐阜ラーメンは「ひとつの味」では語れない

ここまで紹介してきたように、岐阜のラーメンは「岐阜ラーメン」という一言では到底収まりません。岐阜ラーメンの最大の魅力は、一県の中にまったく異なる3つのご当地麺が共存していること。1938年から続く高山ラーメンの醤油文化、にんにくで体を整えるベトコンラーメンの力強さ、野菜たっぷりでカスタマイズ自在の岐阜タンメン——どれも「岐阜ラーメン」の一面です。

さらに、りきどう・麺㐂色・麺屋白神といった食べログ3.6超えの実力店が、伝統とは異なるアプローチで岐阜のラーメンシーンを押し上げています。1917年創業の丸デブ総本店から2020年代の新鋭店まで、100年以上の時間軸の中で岐阜ラーメンは進化を続けてきました。

名古屋から車で30分〜1時間、高山は名古屋から特急で2時間半。日帰りラーメン旅にもちょうどよい距離感です。高山ラーメンの素朴な一杯で歴史を味わい、りきどうや麺㐂色で最先端の一杯に驚き、帰りに焼豚ラーメン三條の700円で腹を満たす——そんな「岐阜ラーメン縦断の旅」、次の休日にいかがでしょうか。

ラーメンの基本的な楽しみ方やトッピングの選び方も知っておくと、岐阜ラーメン巡りがさらに充実します。

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この記事を書いた人

全国各地のラーメンを食べるのが好きなラーメン好き。家系・二郎系から淡麗系まで、ジャンルを問わず全国のラーメンを探求中。実際に足を運んで食べたリアルな感想と、メニューの頼み方・お店の雰囲気まで詳しくレポートしています。

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