「キアヌ・リーブスって、来日するたびにラーメンを食べているらしい」。そんな噂を耳にして、どの店で何を頼んだのか気になった方は多いはずです。ハリウッドの大スターが、カウンターの片隅で黙々とどんぶりを抱えている姿は、それだけで一枚の絵になります。
結論から言うと、キアヌ・リーブスのラーメン好きは噂ではなく、店長の証言や複数の報道で裏付けられた事実です。なかでも2023年2月25日に九州じゃんがら 銀座店へお忍びで現れ、スープまで飲み干した一件は、店長本人の言葉とともに報じられました。さらに赤坂、六本木、京都、大阪と、足跡は7軒以上に及びます。
この記事では、キアヌが訪れたと伝えられるラーメン店を一軒ずつ取り上げ、注文したメニューの背景にある「ラーメンの系統」まで掘り下げます。確かな証言がある話と、噂の域を出ない話もきちんと分けて整理しました。読み終えるころには、ファンとして聖地を巡る順番まで決められるはずです。
・キアヌ・リーブスが訪れたと伝えられるラーメン店と注文メニュー
・銀座のじゃんがらで店長が目撃した「日本式の食べ方」
・証言つきの事実と、噂レベルの話の見分け方
・東京・関西でキアヌの足跡を辿るときの回り方
キアヌリーブスはなぜ「ラーメン好き」と言われるのか

「来日恒例」とまで書かれた、ふらりと現れるラーメン巡り
キアヌ・リーブスがラーメン好きと語られる最大の理由は、来日のたびに店へ足を運ぶ姿が繰り返し目撃・報道されてきたからです。ニュースの見出しに「来日恒例ラーメン店にふらり」という言葉が躍ったこともあり、ラーメンは彼の日本滞在における定番の食事として知られるようになりました。
ポイントは「ふらり」という表現です。大掛かりな貸し切りや取材同行ではなく、予約なしで一般の客に混じって暖簾をくぐる。九州じゃんがら 銀座店のときも事前連絡のないお忍び訪問で、店長は「本当か、と思いました」と驚きを口にしています。大阪の薩摩っ子ラーメンにはボディーガードと共に現れたと伝えられており、有名人であることを気取らない振る舞いが、そのままエピソードとして残っているのです。
よくある誤解は「プロモーションの一環で店に行っているのでは」というもの。実際には店側が後から気づいて話題になったケースが中心で、宣伝目的とは逆の、極めて私的な食べ歩きだと読み取れます。
確認できる足跡は7軒以上、東京から関西まで
報道やエンタメ系メディアの記事を突き合わせると、キアヌが訪れたと伝えられるラーメン店は7軒以上にのぼります。東京では九州じゃんがらの赤坂店と銀座店、六本木の担々麺専門店蒼龍唐玉堂。関西では京都の新進亭、大阪・梅田の古潭、そして薩摩っ子ラーメン。さらに旭川ラーメンの山頭火や、ガッツリ系の総本山ラーメン二郎の名前も挙がっています。
興味深いのは、エリアが一か所に固まっていないことです。滞在先の周辺だけで済ませるなら、東京の数軒で話は終わるはず。それが京都の白味噌、大阪の老舗チェーンにまで広がっているのは、移動先でもその土地のラーメンを探して食べている証拠と言えます。
ただし、7軒すべてが同じ確度で裏付けられているわけではありません。店長が取材に応じて詳細を語ったものもあれば、「情報によると」と前置きされた噂レベルのものも混ざっています。この違いは後半の章で一覧表にして整理します。
キアヌ・リーブスはマトリックスやジョン・ウィックで知られるアメリカの俳優で、日本では「親日家」「いい人」エピソードの多さでも有名です。ラーメン店での礼儀正しい振る舞いは、その評判を裏付けるエピソードとして何度も語られてきました。
好みはこってり一辺倒ではない、という意外な素顔
ハリウッドスターのラーメン好きと聞くと、濃厚な豚骨を思い浮かべる方が多いでしょう。ところがキアヌの注文履歴を並べると、その幅の広さに驚かされます。マー油を効かせた熊本ルーツの豚骨、黒ゴマ担々麺、京都の白味噌ラーメン、大阪のみそラーメン、そしてチャーシュー麺。スープの系統でいえば、豚骨・胡麻・味噌・醤油系と、ほぼ全方位に及んでいます。
とくに味噌の登場回数が多いのは見逃せないポイントです。京都でも大阪でも味噌を選んでいる点から、発酵調味料の奥行きある旨味を好む傾向が読み取れます。担々麺も胡麻のコクが主役の一杯ですから、「コクのある、まろやかな濃さ」が彼の好みの軸なのかもしれません。
一方で、二郎の「野菜マシマシ油多め」という噂もあり、ガッツリ系を試す冒険心も持ち合わせている様子。一つの系統に閉じこもらず、その店の名物を素直に頼む。これこそが、ラーメン好きとして信頼できる食べ方だと感じます。
2023年2月25日、銀座の九州じゃんがらで起きた「お忍び訪問」
午後5時頃、予告なしに現れたハリウッドスター
キアヌのラーメン伝説のなかで、もっとも詳細が明らかになっているのが2023年2月25日の九州じゃんがら 銀座店です。J-CASTニュース(2023年3月3日配信)によれば、来店は午後5時頃。事前の連絡は一切ない、完全なお忍びでした。
午後5時頃という時間帯は、ラーメン店にとってランチのピークが過ぎ、夜の客が入り始める前の比較的落ち着いた時間です。人目を避けたい有名人にとっては、理にかなった選択と言えます。店長の田口淳さんは取材に対して「本当か、と思いました」と振り返っており、店側も目の前の客がキアヌ本人だと確信するまで時間がかかった様子がうかがえます。
銀座店は銀座駅から徒歩5分の立地です。華やかな銀座の通りから少し入った場所で、スターが一人の客として静かにどんぶりに向き合っていた。この構図こそ、多くのファンの心をつかんだ理由でしょう。
注文は「こぼんしゃん」の角肉味玉子入り
このときキアヌが頼んだのは、熊本のマー油を使った豚骨ラーメン「こぼんしゃん」の角肉味玉子入りでした。九州じゃんがらには看板メニューがいくつかありますが、そのなかでマー油の香ばしさが際立つ一杯を選んでいるのがポイントです。
「角肉」はとろりと煮込まれた豚の角煮、「味玉子」は味付け玉子。どちらもラーメンのトッピングとしては人気の高い組み合わせで、スープの香ばしさに角煮の甘辛いコクが重なる、満足度の高い構成です。
実はこの選択、偶然ではありません。後述するように、キアヌは6年前に訪れた赤坂店でも同じ「こぼんしゃん」を注文していました。つまり銀座での一杯は、お気に入りの味を確かめに来た「再訪」の意味合いを持っていたわけです。一度気に入った店の同じメニューを数年越しに頼む。常連客のような律儀さが、このエピソードの味わいを深めています。
店長が目撃した「どんぶりを持ち上げてスープを飲み干す」作法
この日のエピソードでもっとも話題になったのが、店長が語ったキアヌの食べ方です。店長の言葉をそのまま引くと、「上手な箸使いで、れんげを使って、手でどんぶりを持ち上げて、口をつけて、最後はスープも飲み干していました」。
箸とれんげを使い分け、どんぶりを手で持ち上げて口をつける。これは日本の麺食文化における、ごく自然な所作です。海外ではスープボウルを持ち上げて口をつけるのはマナー違反とされる地域も多く、この動作ができるということは、日本の食べ方を理解したうえで楽しんでいる証拠と言えます。
さらに「最後はスープも飲み干していました」という一言は、作り手にとって何よりの賛辞でしょう。スープはラーメン屋が長時間かけて仕込む命そのもの。食べ終えたあとは店長と握手をして店を後にしたと伝えられています。この礼儀正しさが、キアヌの「いい人」伝説にまた一つ新しいページを加えました。
- 2017年:赤坂店を訪問。「こぼんしゃん全部入り」と生ビール中ジョッキを注文
- 2023年2月25日:午後5時頃、銀座店にお忍びで来店。「こぼんしゃん」の角肉味玉子入りを完食し、スープも飲み干す
- 2023年3月3日:J-CASTニュースが店長の証言つきで報道し、大きな話題に
6年越しの再訪、赤坂から続く「こぼんしゃん」への一途さ

2017年の赤坂店では「全部入り」と生ビール中ジョッキ
銀座店の6年前、2017年にキアヌは東京・赤坂の九州じゃんがら 赤坂店を訪れています。front-row(フロントロウ)の記事によると、このとき注文したのは「こぼんしゃん全部入り」と生ビール中ジョッキでした。
「全部入り」は、角煮や玉子、明太子などの人気トッピングがひと通り盛り込まれた、いわばその店のフルコース的な一杯です。初訪問で全部入りを選ぶのは、店の実力を丸ごと味わいたい人の定石。そこにビールを合わせるあたり、ラーメンを「食事」だけでなく「楽しみ」として捉えている姿勢が見えてきます。
そして6年後の銀座では、全部入りから角肉味玉子入りへ。フルコースで全体を知ったうえで、自分の好きな具材に絞り込んだとも読めます。常連客がだんだん注文を洗練させていく過程と重なり、ラーメン好きとしての筋の良さを感じさせる変化です。
「こぼんしゃん」とは何か、熊本ルーツのマー油豚骨を解剖
キアヌが二度も選んだ「こぼんしゃん」は、九州じゃんがらのメニューのなかでもマー油の個性が際立つ一杯です。記事中で紹介された説明では、「じっくり煮だしたマイルドとんこつスープと自家製マー油(焦がしにんにく油)の一体感」とされ、材料は豚骨と鶏ガラ、ルーツは熊本ラーメン、風味とほのかな甘みが特徴だと書かれています。
マー油とは、にんにくを油で焦がすように加熱して作る黒い香味油のこと。熊本ラーメンの象徴的な存在で、豚骨スープに垂らすと香ばしさとほろ苦さが加わり、マイルドなスープに一本芯が通ります。博多の豚骨が「白く、軽やかに」なら、熊本のマー油豚骨は「黒く、香ばしく」。同じ九州の豚骨でも印象は大きく異なります。
九州じゃんがらは東京で九州ラーメンを提供するチェーンですが、こぼんしゃんはその中で熊本系のニュアンスを担う存在。キアヌが繰り返し選んだのは、焦がしにんにくの香りに惹かれたから、と想像すると楽しくなります。

赤坂店に行くなら土日祝の営業時間に要注意
キアヌと同じ店で同じ一杯を、と赤坂店を目指す方にぜひ知っておいてほしい失敗パターンがあります。それは「週末の夜に訪れたら、もう閉まっていた」というケースです。
原因は、赤坂店の営業時間が平日と土日祝で大きく違うこと。九州じゃんがら公式サイトの店舗一覧によれば、赤坂店は平日 11:00 – 22:00(L.O. 21:45)、土日祝 11:00 – 15:00(L.O. 15:00)です。オフィス街に立地する店舗らしく、週末は昼のみの営業になっています。観光のついでに土曜の夜に寄ろうとすると、シャッターの前で立ち尽くすことになりかねません。
対策はシンプルで、週末に行くなら昼に訪れるか、夜なら平日を選ぶこと。アクセスは赤坂駅から徒歩2分と駅近なので、平日の仕事帰りに寄るのがもっとも確実です。営業時間は変わることがあるため、出発前に公式サイトの店舗一覧で最新情報を確認しておきましょう。
「キアヌが行ったのは銀座店だけ」と思われがちですが、実際には2017年の赤坂店が先です。銀座店での一杯は、6年越しに同じ「こぼんしゃん」を選んだ再訪にあたります。二つの店舗を混同しないよう注意しましょう。
六本木の担々麺「蒼龍唐玉堂」に2日連続で通った理由
頼んだのは黒ゴマ担々麺のトッピング全部乗せ
東京でもう一つ、キアヌのラーメン巡りを語るうえで外せないのが、六本木の担々麺専門店蒼龍唐玉堂です。エンタメ系メディアの記事では、キアヌが黒ゴマ担々麺をトッピング全部乗せで注文し、しかも2日連続で来店したと紹介されています。
2日連続という事実は重みがあります。旅先で同じ店に翌日も足を運ぶのは、よほど気に入った証拠。滞在中の限られた食事の機会を、あえて同じ一杯に使ったわけです。ここでも「全部乗せ」を選んでいる点は、九州じゃんがら赤坂店の「全部入り」と共通しています。気になる店では、まずフルセットで味わう。キアヌのラーメンとの向き合い方には、一貫したスタイルがあるようです。
蒼龍唐玉堂は2002年10月30日に開店した店で、担々麺の名店として知られてきました。六本木という土地柄、深夜まで営業する日があるのも特徴です。
| 住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木7-17-16 米久ビル1F |
| 電話番号 | 03-3470-0451 |
| 営業時間 | 【日~水】11:30 – 22:30(22:00L.O.)【木金土】11:30 – 4:00(3:30L.O.) |
| 定休日 | 無休 |
| アクセス | 東京メトロ日比谷線「六本木駅」 |
| 公式サイト | 公式サイト |
黒・紅・白、3色の担々麺が意味するもの
蒼龍唐玉堂の担々麺は、色で性格が分かれているのが面白いところです。黒は痺れ、紅は辛味、白はコクと、スープの方向性が3種類に整理されています。キアヌが選んだ黒ゴマ担々麺は、このうち痺れを担う一杯です。
担々麺の痺れの正体は、中国・四川料理に欠かせない花椒(ホアジャオ)。舌がじんわりと震えるような感覚は、唐辛子の「辛さ」とはまったく別物です。黒ゴマの濃厚なコクと花椒の痺れが組み合わさると、口の中で香ばしさと刺激が交互に押し寄せ、れんげが止まらなくなります。
ここで思い出したいのが、キアヌが京都や大阪で味噌ラーメンを選んでいたこと。胡麻も味噌も、まろやかでコクのある濃さが持ち味の素材です。黒ゴマ担々麺を選んだのも、辛さそのものより「深いコク」に惹かれた結果かもしれません。担々麺の本場・四川と日本式の違いを知ると、この一杯の見え方がさらに変わります。

「キアヌ・スペシャル」を注文しても通じない理由
蒼龍唐玉堂には、キアヌの注文にちなんだ「キアヌ・スペシャル」というメニューがある、という噂があります。ここで起こりがちなのが二つ目の失敗パターン。券売機やメニュー表にない名前で注文し、店員さんを困らせてしまうケースです。
原因は、この呼び名があくまで噂として広まったものである点。公式の店舗ページで確認できる情報は、住所・営業時間・定休日などの基本情報で、「キアヌ・スペシャル」という品名は確認できません。忙しい時間帯に通じない名前で注文すると、確認のやり取りで後ろの客を待たせてしまいます。
対策は、「黒ゴマ担々麺をトッピング全部乗せで」と具体的に伝えること。これならキアヌと同じ構成を、誰にでも伝わる言葉で再現できます。有名人の注文を追いかけるときは、愛称ではなく中身で頼む。これはどの店でも通用する、聖地巡礼の基本マナーです。
キアヌの注文には「全部入り」「全部乗せ」が繰り返し登場します。赤坂の九州じゃんがらでも、六本木の蒼龍唐玉堂でも同じ選び方。初めての店では看板の一杯をフル装備で味わうのが、彼の流儀のようです。
京都と大阪で選んだのは、白味噌とみそとチャーシュー麺
京都・新進亭で白味噌ラーメンを飲み干す
関西でのキアヌの足跡を代表するのが、京都の新進亭です。キアヌはここで白味噌ラーメンを注文し、スープを残さず飲み干したと伝えられています。
新進亭は日本初の白味噌ラーメン発祥の店と紹介される店で、京都らしい白味噌を使った一杯が名物です。白味噌は塩分が控えめで甘みが強く、京都の雑煮にも使われる地元の味。これをラーメンのスープに仕立てると、豚骨や醤油とはまったく違う、まろやかで優しい甘みのある一杯になります。
知っておきたいのは店の変遷です。もともとの河原町三条の店舗は2009年3月に閉店し、現在は一乗寺店で営業を続けています。キアヌがどの時期にどちらの店を訪れたかまでは確認できませんが、ファンとして足を運ぶなら現在の一乗寺店が目的地になります。一乗寺はラーメン激戦区としても知られるエリアで、周辺の食べ歩きもあわせて楽しめます。
大阪・古潭ではみそラーメンにギョーザとビール
大阪で名前が挙がるのが、梅田の古潭です。大阪を中心に展開する老舗ラーメンチェーンで、キアヌはここでみそラーメン、ギョーザ、ビールを注文したと紹介されています。
京都の白味噌に続いて、大阪でも味噌。この一致は、キアヌの好みを読み解くうえで大きな手がかりです。ラーメン店で味噌を頼む人は、スープのコクと甘み、そして発酵由来の奥行きを求めていることが多いもの。九州じゃんがらのマー油豚骨、蒼龍唐玉堂の黒ゴマ担々麺と並べると、「香ばしさ」や「まろやかなコク」を持つ一杯を好む傾向が浮かび上がってきます。
さらに、ギョーザとビールを合わせるあたりは、赤坂の九州じゃんがらで生ビールを頼んだ話とも重なります。ラーメンを単品で済ませるのではなく、サイドメニューと飲み物まで含めて一つの食事として楽しむ。日本のラーメン屋の過ごし方を、しっかり体得している印象です。古潭の最新の店舗情報は古潭の公式サイトで確認できます。
薩摩っ子ラーメンにはボディーガードと共に
大阪でもう一軒、キアヌの訪問が伝えられているのが薩摩っ子ラーメンの総本店(南森町)です。ここではボディーガードと共に訪れ、チャーシュー麺を注文したと紹介されています。
ボディーガード付きで、それでも普通のラーメン店のカウンターに座る。この光景を想像すると、少し微笑ましくなります。警護が必要な立場でありながら、特別室や高級店ではなく、地元の人が日常的に通う店を選ぶ。キアヌのラーメン巡りが「庶民の味を庶民と同じように楽しむ」ものであることが、ここでもよくわかります。
チャーシュー麺は、どの店でも看板の一杯に肉を増量した、いわば定番の贅沢メニュー。九州じゃんがらの「全部入り」、蒼龍唐玉堂の「全部乗せ」と並べると、キアヌは具材をたっぷり味わえる注文を好む傾向があると言えそうです。遠慮なく腹を満たす食べっぷりの良さも、店側にとってはうれしい客の姿でしょう。
| 項目 | 新進亭 | 古潭 | 薩摩っ子ラーメン |
|---|---|---|---|
| エリア | 京都・一乗寺 | 大阪・梅田 | 大阪・南森町 |
| 伝えられる注文 | 白味噌ラーメン | みそラーメン・ギョーザ・ビール | チャーシュー麺 |
| 店の特徴 | 白味噌ラーメン発祥とされる | 大阪中心の老舗チェーン | 総本店での目撃談 |
| エピソード | スープを飲み干す | サイドと酒まで楽しむ | ボディーガードと来店 |
山頭火とラーメン二郎、どこまでが事実でどこからが噂か
山頭火は「滞在中に必ず訪れた」お気に入りの店
キアヌのお気に入りとして名前が挙がるもう一つのチェーンが、北海道・旭川発祥の山頭火です。エンタメ系メディアでは、日本滞在中に必ず訪れたお気に入りのラーメン店として紹介されています。
山頭火は旭川ラーメンの流れをくむ店で、国内に複数の店舗を持ち、北米や東南アジアにも展開しています。ここが大事なポイントで、アメリカで暮らすキアヌにとって、山頭火は日本と海外の両方で出会えるラーメンでもあるわけです。旅先で知った味を、自分の国でも食べられる。お気に入りになる条件がそろっていたと言えるでしょう。
ただし、どの店舗で何を注文したかといった具体的な情報は、確認できた範囲では見つかりませんでした。九州じゃんがらのように店長が詳細を語った事例とは違い、「お気に入り」という評判にとどまる話として受け止めるのが誠実です。山頭火の店舗やメニューの最新情報は山頭火の公式サイトで確認できます。
ラーメン二郎の「野菜マシマシ油多め」は噂レベル
ファンの間でもっとも盛り上がるのが、キアヌがラーメン二郎で「野菜マシマシ油多め」をコールしたという話です。記事によっては3回も来店したとも書かれています。
ただしこの話は、紹介している記事自身が「情報によると」と前置きしている、いわば噂レベルの情報です。店長の証言や日付入りの報道がある九州じゃんがらの事例とは、確度がまったく違います。二郎はガッツリ系の総本山で、2026年1月時点で直系店は全国に45店舗。これだけ店舗が多い中で、どの店に来たのかも定かではありません。
とはいえ、超厚めのチャーシュー、山盛りの野菜、濃厚で油っこいスープ、太い縮れ麺という二郎の特徴は、「全部乗せ」を好むキアヌの注文スタイルと妙に相性がいいのも事実。噂として楽しみつつ、事実とは切り分けておくのが大人の楽しみ方でしょう。二郎のコールの仕組みは別記事で詳しく解説しています。

情報の確度をどう見分けるか、ラーメンもぎの整理表
ここまで紹介した店を、情報の確度で整理してみましょう。セレブの目撃談は、SNSや二次メディアを経由するうちに尾ひれがつきやすいもの。どの話がどれだけ確かなのかを知っておけば、聖地巡りの楽しみ方も変わってきます。
判断の基準は3段階です。もっとも確かなのは店長など当事者の証言が日付入りで報じられたもの。次にメディアが時期や注文内容を具体的に紹介しているもの。そして「情報によると」「噂では」と前置きされたものです。九州じゃんがら銀座店は第一段階、赤坂店や蒼龍唐玉堂は第二段階、二郎は第三段階に分類できます。
| 店 | 伝えられる注文 | 時期 | 確度 |
|---|---|---|---|
| 九州じゃんがら 銀座店 | こぼんしゃん 角肉味玉子入り | 2023年2月25日 | 店長証言つき報道 |
| 九州じゃんがら 赤坂店 | こぼんしゃん全部入り・生ビール | 2017年 | メディア紹介 |
| 蒼龍唐玉堂(六本木) | 黒ゴマ担々麺 全部乗せ | 2日連続で来店 | メディア紹介 |
| 新進亭(京都) | 白味噌ラーメン | 来日時 | メディア紹介 |
| 古潭(梅田) | みそラーメン・ギョーザ・ビール | 来日時 | メディア紹介 |
| 薩摩っ子ラーメン 総本店 | チャーシュー麺 | 来日時 | メディア紹介 |
| 山頭火 | 不明 | 滞在中に必ず | 評判レベル |
| ラーメン二郎 | 野菜マシマシ油多め | 不明 | 噂レベル |
実はキアヌのラーメン巡りは「日本の作法」の教科書だった
どんぶりを持ち上げるのは、れっきとした日本の所作
意外と知られていないけれど、キアヌのラーメンエピソードは「日本でラーメンを食べる作法」の見本として読むこともできます。銀座店の店長が語った「手でどんぶりを持ち上げて、口をつけて」という動作は、その代表例です。
日本では、ご飯茶碗や汁椀を手に持って食べるのが基本の作法。ラーメンのどんぶりも同じで、スープを飲むときに持ち上げて口をつけるのは、行儀の悪いことではありません。一方、西洋の食事マナーでは、スープ皿は置いたままスプーンですくうのが原則です。海外出身の人がラーメンのどんぶりを自然に持ち上げられるのは、日本の食文化を体で理解しているからこそ。
さらに箸とれんげの使い分けも見逃せません。麺は箸で、スープはれんげで、最後はどんぶりから直接。この三段構えができる人は、日本人でも意外と少ないかもしれません。キアヌの所作は、ラーメンを味わい尽くすための合理的な動きになっているのです。
スープを飲み干すのは、作り手への最大の敬意
銀座でも京都でも、キアヌはスープを飲み干したと伝えられています。ラーメン屋にとって、空になったどんぶりは何よりの評価です。
ラーメンのスープは、骨や野菜を長時間煮込み、タレや香味油と合わせて仕上げる、店の技術が詰まった部分。麺や具材は残さず食べても、スープは残す人が多いなかで、最後の一滴まで飲み干す客は作り手の記憶に強く残ります。店長がわざわざ取材で「スープも飲み干していました」と語ったのは、その喜びの表れでしょう。
ただし、スープを全部飲むかどうかは、あくまで個人の自由です。塩分が気になる方は無理に飲み干す必要はありません。大切なのは、キアヌが示したように「この店のスープを味わいたい」という気持ちで一杯に向き合うこと。れんげでひと口ずつ味の変化を楽しむだけでも、作り手への敬意は十分に伝わります。
・予約なし、一人の客として静かに入店する
・その店の名物を素直に頼む(迷ったら全部入り)
・箸とれんげを使い分け、どんぶりを持ち上げて味わう
・食べ終えたら店の人にひと言あいさつをして店を出る
有名人でも「特別扱い」を求めない姿勢
キアヌのラーメンエピソードに共通しているのは、特別扱いを求めないことです。事前連絡なしのお忍び訪問、一般客と同じカウンター、ボディーガード付きでも地元の人気店。どの話にも、スターらしい振る舞いが見当たりません。
銀座店では、食べ終えたあと店長と握手をして退店したとも伝えられています。サインや写真撮影を求めて騒ぎになることもなく、店の営業を乱さずに去っていく。店側にとってこれほどありがたい客はいないでしょう。
この姿勢は、私たち一般のラーメン好きにとっても大切なヒントになります。人気店で写真撮影に時間をかけすぎたり、混雑時に長居したりすると、店にも後ろの客にも負担がかかります。キアヌのように、静かに入って、しっかり味わい、さっと去る。それがラーメン屋で愛される客の条件なのかもしれません。
キアヌリーブスのラーメン聖地を自分で巡るなら
東京なら赤坂・銀座・六本木を一日で
東京でキアヌの足跡を辿るなら、九州じゃんがら 赤坂店、九州じゃんがら 銀座店、蒼龍唐玉堂の3軒が軸になります。いずれも都心にあり、地下鉄を使えば移動しやすいエリアです。
ただし、ラーメンを一日に3杯食べるのは現実的ではありません。おすすめは、昼に九州じゃんがらで「こぼんしゃん」、夜に蒼龍唐玉堂で黒ゴマ担々麺という2軒構成。赤坂店と銀座店はどちらか一方でよく、平日なら赤坂駅から徒歩2分の赤坂店、週末なら銀座駅から徒歩5分の銀座店が回りやすいでしょう。銀座店の営業時間は公式サイトで11:00 – 22:30(L.O. 22:15)と案内されています。
蒼龍唐玉堂は曜日によって深夜まで営業しているため、夜遅い時間の締めの一杯にも向いています。午後5時頃に銀座でお忍びの一杯、というキアヌの行動をなぞるのも、ファンならではの楽しみ方です。
関西なら京都の白味噌から大阪の味噌へ
関西で巡るなら、京都の新進亭と大阪の古潭、薩摩っ子ラーメンが候補です。京都と大阪は電車で移動しやすいため、一日で両方を訪れることもできます。
おすすめの流れは、昼に京都・一乗寺の新進亭で白味噌ラーメン、夜に大阪・梅田の古潭でみそラーメンとギョーザ、ビール。京都の白味噌と大阪の味噌を食べ比べると、同じ「味噌ラーメン」でも甘みやコクの出方がまったく違うことに気づくはずです。キアヌが両方で味噌を選んだ理由を、自分の舌で確かめられる贅沢な巡り方です。
一乗寺はラーメン店が集まるエリアとしても知られているため、時間に余裕があれば周辺の店も覗いてみてください。なお、関西の3軒は営業時間や定休日の最新情報を公式ページやSNSで事前に確認しておくと安心です。
タイプ別、あなたに合うキアヌ流の一杯
全部を回る時間がない方のために、読者タイプ別におすすめを整理しておきます。
「確かな聖地に行きたい」ファンには、店長の証言がある九州じゃんがら 銀座店の「こぼんしゃん」角肉味玉子入り。キアヌのラーメン伝説の中心地です。辛いもの好きなら、2日連続で通った蒼龍唐玉堂の黒ゴマ担々麺を全部乗せで。旅行ついでに楽しみたい関西派には、京都・新進亭の白味噌ラーメンが、土地の味とキアヌの足跡を同時に味わえる一杯です。
海外在住の方や海外旅行中の方なら、北米や東南アジアにも展開する山頭火が身近な選択肢になります。そしてガッツリ派の冒険者は、噂であることを承知のうえで、ラーメン二郎の「野菜マシマシ油多め」に挑むのも一興。ただし二郎は量が多いため、初めての方はコールなしから始めるのが無難です。
「キアヌが行った店に行けば会えるかもしれない」と期待する声もありますが、訪問はいずれも予告なしのお忍びです。店側も後から知るケースがほとんどなので、店員さんに来店予定を尋ねるのは控えましょう。
まとめ
キアヌ・リーブスのラーメン巡りは、有名人のゴシップにとどまらず、日本のラーメン文化の豊かさを外からの視点で照らしてくれるエピソードです。最初の一歩としては、平日なら赤坂、週末なら銀座の九州じゃんがらで「こぼんしゃん」を頼み、どんぶりを持ち上げてスープを味わってみてください。キアヌが二度選んだ焦がしにんにくの香りが、その理由を教えてくれるはずです。
※営業時間や店舗情報は変更される場合があります。訪問前に各店の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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