名古屋のラーメン好きのあいだで、2026年6月にちょっとした衝撃が走りました。東京・新宿歌舞伎町で激辛マニアの聖地とされてきた辛麺 華火(KARAMEN HANABI)が、ついに名古屋へ初上陸したのです。場所は新栄。しかも営業時間は18時から深夜3時という、完全に”夜の一杯”に振り切った攻めのスタイルです。
「辛い麺なら台湾ラーメンがあるじゃないか」と思ったかもしれません。しかし華火の辛麺は、名古屋人が慣れ親しんだ台湾ラーメンとはまったく別物です。ルーツは宮崎のソウルフード「辛麺」。こんにゃく麺と呼ばれる独特の麺に、唐辛子・ニンニク・卵・ニラが渾然一体となったスープが絡みつく。辛さの奥に旨みが潜んでいるから、啜る手が止まらなくなるのです。
この記事では、華火 新栄町本店の全メニューと価格、7段階ある辛さレベルの選び方、宮崎辛麺の知られざるルーツ、そして初訪問で後悔しない注文法まで、一杯の辛麺を120%楽しむための情報をまとめました。
・辛麺 華火 新栄町本店の全メニュー・価格・営業時間
・0辛から裏煉獄まで、7段階の辛さレベルの選び方
・宮崎辛麺のルーツと「こんにゃく麺」の正体
・初訪問で失敗しない注文テクニックとおすすめトッピング
辛麺 華火が名古屋・新栄に初上陸した理由|歌舞伎町で育った深夜の一杯

2026年6月5日、新栄に灯った華火の看板
辛麺 華火 新栄町本店は、2026年6月5日に愛知県名古屋市中区新栄にオープンしました。地下鉄東山線新栄町駅から徒歩約5分、夜になると飲食店の灯りが賑やかになるエリアに、カウンター8席だけの小さな店が静かに営業を始めています。
東京では新宿歌舞伎町・新宿御苑・渋谷の3店舗を展開してきた華火ですが、東海エリアへの出店はこれが初めてです。名古屋を「新栄町本店」と名付けたところに、東海地方の拠点として本気で根を下ろす覚悟が見えます。営業時間は18:00〜翌3:00。飲んだあとの〆にちょうどいい時間帯を狙い撃ちにした設計です。
歌舞伎町の深夜に行列を作った辛麺ブランド
華火の原点は、2012年2月に東京・新宿で産声を上げた関東1号店にさかのぼります。宮崎のソウルフード「辛麺」を東京に持ち込み、眠らない街・歌舞伎町の深夜帯で勝負をかけました。現在の歌舞伎町本店は2018年6月1日にオープンし、営業時間は19:00から翌10:00。文字通り「夜から朝まで」辛麺を啜れる店として、深夜の新宿で確固たる地位を築いています。
華火の店主は、宮崎辛麺の名門「桝元(ますもと)」本店で修業を積んだ経歴を持ちます。本場の技術を叩き込まれたうえで東京流にアレンジし、韓国系唐辛子とスコーピオン種をオリジナルブレンド。市販のカプサイシンソースは一切使わないというこだわりが、「辛いだけじゃなく旨い」と評される理由のひとつです。
台湾ラーメンの街に宮崎辛麺が切り込む意味
名古屋で”辛い麺”といえば、味仙の台湾ラーメンが真っ先に浮かぶでしょう。挽き肉・ニラ・唐辛子という構成要素だけ見ると辛麺と似ていますが、決定的な違いがあります。台湾ラーメンは鶏ガラ醤油ベースのスープに中華麺を合わせるのに対し、辛麺は唐辛子の旨みが溶け込んだスープにこんにゃく麺を合わせます。辛さの質もベクトルもまったく違う。名古屋人の舌が台湾ラーメンで鍛えられているからこそ、「辛いけど違う辛さ」を求める層に刺さるわけです。
運営はGood Sun Co., Ltd.とSuns up Co., Ltd.の2社体制。フランチャイズ展開も進めており、東京3店舗に続く第4の拠点として名古屋が選ばれた形です。

メニューと価格を完全ガイド|辛さ7段階の値段はいくら?
辛麺の基本メニューと辛さ別の価格帯
華火の辛麺は、辛さのレベルに応じて価格が変わるシステムです。辛さが上がるほど使う唐辛子の量が増えるため、価格もそれに連動します。以下は辛麺 華火公式サイトおよび各店舗の公開情報に基づく価格です(新栄町本店の最新価格は店舗にてご確認ください)。
| 辛さレベル | 唐辛子の目安 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 0辛(ゼロ辛) | 唐辛子なし | 800円 |
| 小辛 | 控えめ | 800円 |
| 中辛 | 唐辛子3倍 | 850円 |
| 大辛 | 唐辛子5倍程度 | 880円 |
| 激辛 | 唐辛子7倍 | 980円 |
| 煉獄(れんごく) | 麺が見えないほどの唐辛子 | 1,180円 |
| 裏煉獄(うられんごく) | 煉獄を超える最上級 | 1,500円 |
注目すべきは、0辛が800円という設定。辛いものが苦手な人でも入れる懐の深さがあります。一方で裏煉獄は1,500円。煉獄を完食した人だけが挑戦できる裏メニューで、文字通り「煉獄の向こう側」を体験する一杯です。
味のバリエーション|トマト辛麺とみそバター辛麺
基本の辛麺にプラス200円で、トマト辛麺とみそバター辛麺への味変更が可能です。トマト辛麺はトマトの酸味が唐辛子の辛さを丸くまとめ、イタリアンのような新しい表情を見せてくれます。みそバター辛麺は濃厚な味噌のコクとバターのまろやかさが辛さの角を取り、辛いものは好きだけど刺激が強すぎるのは苦手という層にぴったりです。
どちらも辛さレベルは自由に選べるため、たとえば「トマト辛麺の激辛」なら980円+200円で1,180円。辛さと味の掛け合わせで組み合わせは14通りにもなります。
トッピングとサイドメニューで一杯を完成させる
トッピングは全9種類。煮玉子・肉ミンチ・ニラ・チーズ・にんにく・バター・ふわふわ卵・もやし・納豆が用意されています。特にチーズ(150円)は辛さをマイルドにする救済装置として人気が高く、激辛以上に挑むならチーズを保険にかけておくのが常連の知恵です。ミンチの追加(150円)は肉の旨みでスープの奥行きが増すため、食べ応えを求める人に向いています。
サイドメニューにはとろとろ豚なんこつ(350円)、もやしナムル、角煮卵、明太子ご飯、卵かけご飯が並びます。なかでも豚なんこつは、箸で持ち上げると崩れるほど柔らかく、ビールのお供にぴったり。深夜帯の営業だからこそ映える一品です。炙りチャーシュー丼(380円)は辛麺との相性が良く、残ったスープをかけて雑炊風にする食べ方もあります。
こんにゃく麺の正体|実はこんにゃくを使っていない衝撃の事実

「こんにゃく麺」はそば粉と小麦粉で作る
華火の看板食材であるこんにゃく麺。名前から蒟蒻が入っていると思いがちですが、実はこんにゃくは一切使われていません。原料はそば粉と小麦粉で、独自の配合と製法によって”まるでこんにゃくのような”プルプル弾力のある食感を生み出しています。
「こんにゃく麺=蒟蒻が原料」と思い込む人が非常に多いのですが、辛麺のこんにゃく麺にこんにゃく芋由来の成分は入っていません。そば粉と小麦粉の配合比率と練り方でプルプル食感を実現しています。蒟蒻アレルギーの心配は不要ですが、小麦・そばアレルギーの方はご注意ください。
この麺のルーツは宮崎にあります。1987年頃、宮崎県延岡市の小料理店で考案された辛麺が元祖とされ、その後「辛麺屋 桝元」がチェーン展開して宮崎のソウルフードとして広まりました。こんにゃく麺はその時代から受け継がれてきた伝統的な麺です。
中華麺(縮れ麺)との選択制になっている
華火では、こんにゃく麺と中華麺(縮れ麺)の2種類から麺を選べます。初めて辛麺を食べるなら、まずはこんにゃく麺を試すのが筋でしょう。プルプルと弾むような食感は、ラーメンとも冷麺とも違う独特の噛みごたえがあり、スープの辛さを吸い込みすぎないため辛さが穏やかに感じられます。
一方、中華麺は小麦の風味がしっかりあり、スープとの絡みが強い。辛麺の”ラーメン感”を重視する人、あるいはそば粉アレルギーがある人は中華麺を選ぶとよいでしょう。辛さレベルが同じでも、こんにゃく麺と中華麺では体感する辛さが変わるのが面白いところです。
食物繊維とカプサイシンのダブル効果
こんにゃく麺は食物繊維が豊富で、通常の中華麺よりもカロリーが低いのが特徴です。さらにスープに溶け込んだ唐辛子のカプサイシンは代謝を高める作用があるとされ、深夜に食べる罪悪感を少しだけ軽くしてくれます。もちろんスープを飲み干せば塩分量は相応にありますが、「深夜のラーメンにしては健康的」と自分に言い訳できる程度の理由は揃っています。

辛さの選び方|初心者は中辛から、名古屋人なら大辛から
7段階の辛さはどこからが「本気」なのか
華火の辛さは0辛・小辛・中辛・大辛・激辛・煉獄・裏煉獄の7段階。0辛は唐辛子を一切入れない状態で、スープ本来の旨みだけを味わう設定です。小辛は唐辛子の風味がほのかに香る程度で、辛さに弱い人でも問題なく完食できます。
中辛から唐辛子が3倍になり、舌にピリッと来る辛さが加わります。食べていると額にうっすら汗がにじむくらい。大辛は唐辛子5倍程度で、辛いものが好きな人が「ちょうどいい」と感じるレベルです。名古屋で台湾ラーメンのアメリカンを普通に食べている人なら、大辛あたりがちょうどいいスタートラインになるでしょう。
激辛から煉獄へ|唐辛子に埋もれる麺を見たことがあるか
激辛は唐辛子7倍。スープの表面が赤い粒で覆われ、見た目のインパクトが一気に跳ね上がります。口に入れた瞬間に舌先がジーンと痺れ、喉を通った後にじわじわと追いかけてくる辛さ。食べ終わる頃には全身から汗が噴き出している状態です。
そしてその先にある煉獄。唐辛子の量がさらに増え、文字通り麺が見えなくなるほどの赤い世界が丼のなかに広がります。価格が1,180円と激辛から200円上がるのは、単純に唐辛子のコストが違うから。煉獄を完食すると、常連だけが注文できる裏煉獄(1,500円)への挑戦権が得られます。裏煉獄の辛さは非公開ですが、SNS上では「涙と鼻水が止まらない」という報告が相次いでいます。
華火が使う唐辛子は、韓国系品種とスコーピオン種のオリジナルブレンドです。市販のカプサイシンソースは一切使わず、唐辛子そのものの辛さだけで勝負しています。だからこそ「辛さに雑味がなく、体に優しい辛さ」と評されるのです。化学的な辛さではなく、素材の辛さで攻めるのが華火の流儀です。
辛さを攻略する3つの保険|チーズ・卵・ライス
辛さに挑戦するときは、保険をかけておくのが賢明です。まずチーズトッピング(150円)。チーズの乳脂肪がカプサイシンの刺激を和らげてくれるため、激辛以上に挑むなら必須級のオプションです。次にふわふわ卵。溶き卵のまろやかさが口内をリセットしてくれます。そしてライス系サイドメニュー。辛さが限界に達したとき、明太子ご飯や卵かけご飯で舌を休ませることができます。
逆に、辛さを加速させたいならにんにくトッピングとミンチ追加が有効です。にんにくは辛さに深みを加え、ミンチの油分が辛みを口内全体に広げます。辛さを楽しむベクトルと、辛さから逃げるベクトル。その両方を揃えているのが華火のトッピングシステムの面白さです。
宮崎辛麺の知られざる歴史|華火の師匠「桝元」と辛麺の発祥

1987年、宮崎県延岡市で辛麺は生まれた
辛麺のルーツをたどると、1987年頃の宮崎県延岡市に行き着きます。発祥とされるのは延岡の小料理店。創業者の原田延子氏が、神奈川県川崎市で食べた辛い担々麺の味に衝撃を受け、宮崎に戻ってから試行錯誤を重ねて誕生させたのが辛麺の原型です。
興味深いのは、辛麺が最初から「ラーメン」として生まれたわけではないということ。もともとは居酒屋のサイドメニューとして提供されていたものが、あまりの人気に「これ一本で勝負できる」と判断されて専門店化したのです。居酒屋のサイドメニューから宮崎のソウルフードへ。その出世ストーリーは、ラーメンの歴史のなかでもかなり異色です。
- 1987年頃:宮崎県延岡市で辛麺が誕生(居酒屋のサイドメニューとして)
- 1980年代後半:桝元が辛麺専門店の第一号を立ち上げ、チェーン展開開始
- 2012年2月:辛麺 華火が東京・新宿に関東1号店をオープン
- 2018年6月:歌舞伎町本店オープン、深夜営業で激辛マニアの聖地に
- 2024年:渋谷店オープン、都内3店舗体制へ
- 2026年6月5日:名古屋・新栄に初の東海エリア出店
桝元で修業した店主が東京で花開かせた
華火の店主は、宮崎辛麺の代名詞的存在である「辛麺屋 桝元」の本店で修業を積んでいます。桝元は1980年代後半に辛麺専門店の第一号を立ち上げた老舗で、宮崎県内を中心にチェーン展開している辛麺の総本山です。
桝元で学んだ本場の味をベースにしつつ、華火は東京の激辛マニア向けに独自の進化を遂げました。最大の違いは唐辛子のブレンド。桝元が九州産の唐辛子をメインに使うのに対し、華火は韓国系唐辛子とスコーピオン種を独自配合しています。スコーピオン種はブートジョロキアに次ぐ激辛品種として知られ、これを調合に加えることで煉獄・裏煉獄という極限の辛さレベルが可能になったのです。
「辛いだけ」じゃない|旨みで食わせる華火の哲学
激辛ブームに乗ったチェーン店のなかには、単純にカプサイシンソースを増量するだけの店も少なくありません。しかし華火が支持される理由は、カプサイシンソースを一切使わないというポリシーにあります。唐辛子そのものの辛さだけで勝負するから、辛さの向こう側に唐辛子固有の旨みや甘みが残ります。
食べログの口コミでも「辛さに雑味がない」「体に優しい辛さ」という表現が散見されるのは、この製法に由来するものでしょう。華火は「辛さで攻めて旨みで食わせる」店なのです。

新栄町本店のアクセスと営業情報|深夜3時まで営業する8席のカウンター
新栄町駅から徒歩5分のアクセス
最寄り駅は地下鉄東山線の新栄町駅。1番出口を出て北へ徒歩約5分の位置にあります。栄駅からでも徒歩圏内で、栄の飲み屋街から流れてくるのにちょうどいい距離感です。
カウンター8席のみのコンパクトな店舗で、一人でも気兼ねなく入れる雰囲気。支払いはカード・電子マネー・QRコード決済に対応しており、現金を持ち歩かない深夜の来店にも対応しています。
| 住所 | 愛知県名古屋市中区新栄1丁目11-31 1F |
| 電話番号 | 052-228-8408 |
| 営業時間 | 18:00〜翌3:00(火〜日・祝) |
| 定休日 | 月曜日 |
| 座席 | カウンター8席 |
| アクセス | 地下鉄東山線 新栄町駅 徒歩約5分 |
| 支払い方法 | カード可・電子マネー可・QRコード決済対応 |
月曜定休、深夜3時閉店のサイクル
定休日は月曜日。火曜から日曜・祝日まで営業しています。18時オープンなので仕事帰りの夕食にも使えますが、この店の本領が発揮されるのはやはり深夜帯。栄や千種で飲んだ帰りに、辛い一杯で締める。その使い方がもっともしっくりきます。
歌舞伎町本店が19時から翌10時まで15時間営業しているのに比べると、新栄町本店は9時間営業とやや短め。とはいえ名古屋で翌3時まで営業しているラーメン店は貴重で、深夜のラーメン難民にとっては頼もしい存在です。
オープン直後の混雑状況と狙い目の時間帯
2026年6月5日のオープンからまだ間もないため、SNS上では「並んだ」という報告も見られます。特に週末の22時〜0時は混みやすい時間帯。平日の18時台のオープン直後、あるいは深夜1時以降の遅い時間帯が比較的入りやすいでしょう。カウンター8席ということは、満席でも回転は速い。辛麺は啜るペースが速い料理なので、待ち時間はそこまで長くならないはずです。
初めてでも失敗しない注文術|通が教える華火の食べ方
初訪問なら「中辛・こんにゃく麺・チーズトッピング」がベスト
初めて華火を訪れるなら、筆者がおすすめするのは中辛(850円)+チーズトッピング(150円)の合計1,000円。麺はこんにゃく麺を選びましょう。中辛は唐辛子3倍で辛さのインパクトは十分ありつつ、旨みもしっかり感じられるバランスの良さがあります。チーズは保険であり味変でもあるため、初回で華火の世界観を広く体験できます。
名古屋の台湾ラーメンで鍛えた舌を持つ人なら、大辛(880円)スタートでも問題ないでしょう。ただし華火の辛さは台湾ラーメンとはベクトルが違います。唐辛子の種類が異なるため、「台湾ラーメンのイタリアンくらいだろう」という油断は禁物です。
2回目以降のステップアップ戦略
1回目で中辛を完食し、「もっと辛いのがいける」と判断したら、2回目は大辛→3回目は激辛と、1段階ずつ上げていくのがセオリーです。一気に煉獄へジャンプすると、辛さに圧倒されてスープの旨みを味わう余裕がなくなります。
リピーターにおすすめなのは、辛さレベルを変えるだけでなく麺の種類を変えること。前回こんにゃく麺で食べたレベルを、次は中華麺で試す。同じ辛さでも麺が変わると体感がまるで違うため、実質的に2倍のバリエーションが楽しめます。味変更(トマト・みそバター)も含めると、全組み合わせを制覇するには何度通っても足りません。
ニラとにんにくは「抜き」にもできる
華火の辛麺にはデフォルトでニラとにんにくが入っていますが、注文時に申告すればニラ抜き・にんにく抜きにも対応してもらえます。翌日に人と会う予定がある夜や、にんにくの匂いが気になる場合は遠慮なく伝えましょう。にんにくを抜くと辛さの印象が若干シャープになり、唐辛子の辛みがよりダイレクトに感じられるという声もあります。
・麺は「こんにゃく麺」と「中華麺」から選べる(初回はこんにゃく麺推奨)
・辛さレベルは1段階ずつ上げていくのがセオリー
・チーズトッピングは辛さの保険として優秀
・ニラ・にんにくはデフォルトで入るが、抜きも可能
・煉獄を完食すると裏煉獄への挑戦権が得られる
台湾ラーメンとの違いを知ると辛麺の面白さが倍増する
スープ・麺・辛さの三要素がすべて違う
名古屋で「辛い麺」といえば台湾ラーメンですが、辛麺とは根本的に別の料理です。まずスープ。台湾ラーメンは鶏ガラ醤油がベースで、ラーメンの延長線上にある味わい。一方、辛麺のスープは唐辛子の旨みそのものが溶け込んだもので、醤油や味噌のようなタレのカテゴリーに当てはまりません。
| 比較項目 | 台湾ラーメン(味仙系) | 辛麺(華火) |
|---|---|---|
| 発祥地 | 名古屋(1970年代) | 宮崎(1987年頃) |
| スープ | 鶏ガラ醤油ベース | 唐辛子の旨みが主役 |
| 麺 | 中華麺(細麺〜中太麺) | こんにゃく麺 or 中華麺(選択制) |
| 辛さの質 | 唐辛子+花椒のシャープな辛さ | 唐辛子ブレンドの奥深い辛さ |
| 辛さ調整 | アメリカン〜イタリアン等 | 0辛〜裏煉獄の7段階 |
| 具材 | 台湾ミンチ・ニラ・もやし | 卵・ニラ・挽き肉・にんにく |
麺の違いも大きい。台湾ラーメンは中華麺一択ですが、辛麺はこんにゃく麺を選べるのが特徴です。プルプルしたこんにゃく麺は辛いスープとの相性が抜群で、一度食べると中華麺には戻れないという人も少なくありません。
名古屋には「2つの辛い麺文化」がある時代
華火の上陸によって、名古屋には台湾ラーメン(名古屋発祥)と辛麺(宮崎発祥)という2つの辛い麺文化が共存することになりました。どちらが上かという比較は無意味で、辛さの方向性がそもそも違うのです。台湾ラーメンが好きな人こそ辛麺を食べてほしい。「辛いけど違う辛い」の衝撃を受けるはずです。
辛麺を食べてから台湾ラーメンを食べると味覚が変わる
面白い現象があります。辛麺のこんにゃく麺を食べた後に台湾ラーメンを食べると、台湾ラーメンの醤油感と麺の小麦感が際立って感じられるのです。逆に、台湾ラーメンの後に辛麺を食べると、こんにゃく麺の弾力と唐辛子の純度が新鮮に映ります。2つの辛い麺を行き来することで、それぞれの個性がよりクリアに見えてくる。名古屋の辛い麺体験の幅が、華火の上陸によって一気に広がったと言えるでしょう。
華火のブランド戦略と全国展開の現在地|なぜフランチャイズで攻めるのか
東京3店舗と名古屋1店舗の現在地
2026年6月現在、辛麺 華火は全国に4店舗を展開しています。公式サイトの店舗一覧によると、東京3店舗(新宿本店・新宿御苑店・渋谷店)と名古屋1店舗(新栄町本店)という布陣です。
新宿本店は19:00〜翌10:00の15時間営業、新宿御苑店は11:30から営業しランチにも対応、渋谷店は11:30〜翌6:00と東京3店舗それぞれ異なる営業スタイルを取っています。新栄町本店の18:00〜翌3:00は東京の店舗とも異なる名古屋仕様で、土地のライフスタイルに合わせた設計がなされていることがわかります。
フランチャイズ展開と2社体制の経営構造
華火はGood Sun Co., Ltd.(代表: 茂木希)とSuns up Co., Ltd.(代表: 田村龍二)の2社による共同運営体制を取っています。公式サイトではフランチャイズパートナーを募集しており、今後の出店加速を視野に入れていることは明らかです。
これまでに飯田橋店や岩国店など、閉店した店舗も存在します。辛麺というニッチなジャンルで全国展開するのは容易ではなく、立地選びが生命線。新栄という深夜に人が動くエリアを選んだのは、歌舞伎町での成功体験が活きた判断でしょう。
通販・カップ麺でも辛麺華火を味わえる
店舗に行けない人のために、華火は通販商品も展開しています。楽天市場では「華火×宮崎辛麺」の名称で、九州産唐辛子を使った家庭用辛麺が1袋から30袋まで選んで購入可能。こんにゃく麺の独特な食感を自宅で再現できるセットで、名古屋で実店舗の味を知った人がリピートするケースも増えているようです。
辛麺 華火の「華火」は「はなび」と読みます。花火ではなく華火。華やかな火の意味が込められた店名は、唐辛子の赤い炎を連想させます。公式の英語表記は「KARAMEN HANABI」で、海外展開も見据えたネーミングになっています。
まとめ|名古屋の夜に新しい辛さが灯った
宮崎生まれ・歌舞伎町育ちの辛麺が、名古屋の新栄に上陸した。台湾ラーメン一強だった名古屋の「辛い麺」の地図が、華火の登場で確実に塗り変わりつつあります。800円のゼロ辛から1,500円の裏煉獄まで、7段階の辛さを用意しているからこそ、辛いもの好きから辛さが苦手な人まで全員に門戸が開かれています。
こんにゃく麺のプルプル食感、韓国系唐辛子とスコーピオン種のオリジナルブレンド、カプサイシンソースを使わない「素材の辛さ」。どれも名古屋ではまだ新しい体験です。深夜3時まで営業しているという時間帯の魅力も含めて、一度は足を運ぶ価値のある一軒です。
- 辛麺 華火 新栄町本店は2026年6月5日オープン、名古屋初上陸
- 辛さは0辛〜裏煉獄の7段階、価格は800円〜1,500円
- 麺はこんにゃく麺と中華麺の選択制、初回はこんにゃく麺がおすすめ
- トマト辛麺・みそバター辛麺への味変更は+200円
- チーズトッピング(150円)は辛さの保険として優秀
- 営業時間は18:00〜翌3:00、定休日は月曜日
- 台湾ラーメンとは辛さの方向性がまったく異なる「もうひとつの辛い麺」
名古屋の夜に新しい辛さが灯った。新栄の8席のカウンターで、宮崎辛麺の真髄を味わってみてください。公式Instagramでは最新のメニュー情報も発信されています。

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