ラーメン屋で「ライスください」と頼むのは、スープが余ったときの保険でしょうか。それとも最初から計画のうちでしょうか。千葉県松戸市の北松戸で生まれた肉玉そば おとどは、後者の発想を店の看板そのものにしてしまったラーメン店です。公式LINEに掲げられたキャッチコピーは「日本一ごはんがすすむラーメン」。ラーメンが主役でご飯が脇役、という常識をひっくり返し、丼全体を「白飯のおかず」として組み立てています。
結論から言うと、おとどの肉玉そばは牛骨・豚骨・鶏ガラの「三獣スープ」、特製のたれで炒めた豚ばら肉、中央に鎮座する卵黄という3つのパーツが、すべてご飯に向かって設計された一杯です。ドロッと重いスープは麺だけでなく米粒にも絡み、甘辛い焼肉は丼の上で即席の焼肉丼に化け、卵黄はその両方をまろやかにまとめます。
この記事では、2010年に北松戸本店で誕生した「元祖おかず系ラーメン」の正体を、スープ・具材・麺・ライスのルールまで分解して解説します。さらに北松戸本店・北千住店・亀有店の違い、損をしない食べ順、初訪問でやりがちな失敗まで、カウンターで隣の常連に聞くような感覚でまとめました。
・「元祖おかず系ラーメン」と名乗る理由と三獣スープの正体
・豚ばら焼肉・卵黄・太縮れ麺がご飯を呼ぶ仕組み
・ライス無料の時間帯と月曜「おとどの日」の使い方
・北松戸本店・北千住店・亀有店の選び方と食べ方のコツ
肉玉そば おとどとは?「元祖おかず系ラーメン」を名乗る理由

まずは店の素性から押さえましょう。おとどは「ラーメン店」であると同時に、「ご飯をおいしく食べさせる店」という二重の顔を持っています。その発想の出どころを3つの角度から見ていきます。
2010年、北松戸の駅前で生まれた一杯
おとどの肉玉そばは、2010年に北松戸本店で誕生しました。JR常磐線の北松戸駅は、松戸駅と馬橋駅に挟まれた住宅街の駅で、都心の激戦区のような派手さはありません。だからこそ、毎日の食事として通える「腹にたまる一杯」が支持を集めたと考えられます。本店の立地はJR常磐線北松戸駅から徒歩1分で、改札を出てすぐにのれんが目に入る距離です。その後、同じ常磐線沿線の亀有、千代田線や常磐線が交差する北千住へと店舗を広げ、公式LINEには亀有店・葛西店・北千住店・北松戸店が掲載されています。地域で育ったラーメンが沿線を伝って東京の下町へ広がっていった流れは、千葉発祥のチェーンらしい成長の軌跡です。よく「都内発祥の店」と思われがちですが、出発点はあくまで松戸の小さな駅前。この「ベッドタウン生まれ」という背景が、ボリュームとご飯への執着を説明する鍵になります。
「おかず系ラーメン」という言葉の意味
公式LINEが掲げる肩書きは「元祖おかず系ラーメン」。これは、ラーメンを単品で完結する料理ではなく、白飯と一緒に食べて初めて完成するおかずとして位置づける考え方です。ラーメンとライスの組み合わせ自体は昔からあり、横浜家系ラーメンの店ではスープを海苔に浸してご飯を巻く食べ方が定番化していますし、徳島ラーメンは甘辛く煮た豚バラ肉と生卵をのせる一杯としてご飯との相性で知られてきました。おとどの新しさは、こうした「ご飯との相性」を偶然の副産物ではなく、最初から設計目標に据えた点にあります。スープの濃度、肉の味付け、卵黄の配置まで、すべてが「ご飯が進むか」という物差しで選ばれているわけです。「元祖」という言葉は店自身の主張なので鵜呑みにする必要はありませんが、少なくとも看板の言葉としてここまで明確に打ち出した店は多くありません。
キャッチコピー「日本一ごはんがすすむラーメン」の本気度
公式LINEのもう一つの言葉が「日本一ごはんがすすむラーメン」です。誇張の効いた宣伝文句ですが、店の仕組みを見るとただの飾りではないとわかります。たとえばライスはおかわりも含めて無料(夕方4時まで)という扱いで、昼の時間帯に訪れれば白飯を気にせず何杯でも合わせられます。ラーメン店にとってライス無料は原価の負担になりますが、それでも続けているのは「ご飯と一緒に食べてもらうこと」自体がこの店の体験価値だからでしょう。家系ラーメンのライス無料文化と似ていますが、家系がスープの塩気とのバランスで白飯を使うのに対し、おとどは焼肉丼を作る感覚でご飯を使う点が違います。つまり、ライスは添え物ではなく「第二の器」。この感覚をつかんでから来店すると、メニュー表の見え方が変わります。
おとどの公式LINEでは人気メニューBest5として、肉玉そば・肉玉まぜそば・おとど餃子・味噌バター肉玉そば・旨辛肉玉そばが紹介されています。看板の肉玉そばを軸に、汁なし・味噌・辛味へと派生させた構成で、どれも「肉玉」の名を背負っているのが特徴です。
牛骨・豚骨・鶏ガラの「三獣スープ」はなぜ白飯を呼ぶのか
おとどの心臓部はスープです。公式LINEは「牛骨」「豚骨」「鶏ガラ」をブレンドした業界初の濃厚スープと紹介しています。3種の動物素材を合わせる意味を、素材ごとに分解してみましょう。
3種の骨がそれぞれ担う役割
三獣スープの骨格は、牛骨・豚骨・鶏ガラの3種類です。ラーメンのスープ史を振り返ると、豚骨は九州で白濁スープの主役として発展し、鶏ガラは東京の醤油ラーメンを支える澄んだだしとして広まり、牛骨は鳥取県などの地域で独自のラーメン文化を生んできました。いわば日本各地で別々に育った3つの系譜です。おとどはこれを一つの寸胴にまとめました。役割を単純化すると、豚骨がコクと乳化した厚み、鶏ガラが丸みと旨味の土台、牛骨が焼肉を思わせる甘い香りを担当します。この「牛骨の香り」が肝心で、上にのる豚ばら焼肉と香りの方向がそろうため、丼全体が「焼肉屋の匂い」に統一されるのです。よく「牛骨は脇役で、ほとんど豚骨スープでは」と言われますが、素材として3種を明示しているのは店の公式説明であり、組み合わせそのものが個性の源泉だと受け取るのが自然です。

「天下一品に近いどろどろ感」と評される濃度
北千住店を取材したライブドアニュースの紹介記事では、スープの質感を「わかりやすく言うと『天下一品』に近いどろどろ感」と表現しています。京都発祥の天下一品のこってりは、レンゲが立つほどの粘度で知られるスープの代名詞。それに例えられるということは、おとどのスープも麺にまとわりつくポタージュ状だと想像できます。ただし両者は中身が別物です。天下一品は鶏がらと野菜を軸にしたスープなのに対し、おとどは牛骨・豚骨・鶏ガラの動物系ブレンド。食感は似ていても、香りの方向性は「鶏と野菜の甘み」か「肉の甘み」かで違ってきます。比べて食べると、同じどろどろでも後味の印象がはっきり分かれるはずです。

行列のできるラーメン店は数あれど、「あの味だけは家でも他店でも再現できない」と語り継がれる一杯があります。そう、天下一品の「こってり」です。レンゲですくうと落ち…
濃厚スープほどご飯と相性がいい理由
なぜ濃いスープはご飯を呼ぶのでしょうか。答えは「絡む量」にあります。サラサラの清湯スープは米粒の表面を流れ落ちてしまいますが、粘度のあるスープは米の隙間に留まり、ひと口ごとに味を運びます。カレーライスや牛丼のつゆだくが白飯と抜群に合うのと同じ理屈です。具体例を挙げると、家系ラーメンのスープを吸わせた海苔ご飯、天下一品のこってりをかけたライス、そしておとどの三獣スープに浸した白飯。どれも「液体ではなくソースとしてのスープ」という点で共通しています。ここでよくある誤解が「濃厚=塩辛い」という思い込み。粘度の高さは主に骨から溶け出したコラーゲンや脂の乳化によるもので、塩味の強さとは別の軸です。おとどのスープが白飯に合うのは、しょっぱいからではなくとろみで味を運ぶからだと理解すると、ライスの量も調整しやすくなります。
| 項目 | おとど 三獣スープ | 一般的な豚骨スープ |
|---|---|---|
| 骨材 | 牛骨・豚骨・鶏ガラ | 豚骨が中心 |
| 香りの方向 | 牛骨の甘い肉の香り | 豚骨特有の獣臭とコク |
| 質感 | どろどろ系と評される | 店により清湯〜白濁 |
| 想定する食べ方 | ご飯と一緒に(おかず系) | 麺単体・替え玉など |

豚ばら焼肉と卵黄――丼の上で何が起きているのか

店名の「肉玉」は、そのまま丼の上の主役2つを指しています。肉と玉子、それぞれにどんな仕掛けがあるのかを見ていきましょう。
特製のたれで炒めた豚ばら肉は「チャーシュー」ではない
おとどの肉は、煮込んだチャーシューでも、炙った焼豚でもありません。紹介記事によれば「特製のたれで炒めた豚ばら肉」、つまり焼肉です。ラーメンの肉といえば、明治・大正期の支那そば以来、醤油だれで煮込む煮豚スタイルが主流でした。そこに炒めた豚ばらをのせる発想は、徳島ラーメンの甘辛い豚バラや、スタミナ系ラーメンの炒め肉の系譜に近いものがあります。煮豚との一番の違いは表面の香ばしさとたれの濃さ。フライパンで焼き付けた脂の甘い香りが立ち、たれが肉の表面に濃く絡むため、それだけでご飯一杯がいけるほどの味の強さになります。よく「チャーシュー麺の一種」とひとくくりにされますが、食べてみると発想は「焼肉定食の肉をラーメンにのせた」に近いと感じるはずです。
ブランド玉子「マキシマムこいたまご」の卵黄
丼の中央に置かれるのは、ゆで卵でも味玉でもなく卵黄です。紹介記事では、ブランド玉子「マキシマムこいたまご」を使っていると伝えています。名前のとおり黄身の濃さを売りにした卵で、オレンジ色の黄身が茶色いスープの上で鮮やかに光ります。生の卵黄をのせるラーメンは、すき焼きの「溶き卵に肉をくぐらせる」感覚に近く、甘辛い肉と卵の組み合わせは日本人の舌に深く刻まれた黄金パターンです。徳島ラーメンの生卵トッピング、牛丼の生卵、すき焼き。いずれも「濃い味の肉+生卵」で味をまろやかにする知恵でした。おとどはこれをラーメンの丼の上で再現しているわけです。卵黄だけを使うのは、白身の水っぽさでスープを薄めないためと考えると合点がいきます。
肉と卵黄がそろうと丼が「焼肉丼」に変わる
肉玉の真価は、2つが合わさった瞬間に発揮されます。たれの染みた豚ばらを卵黄にくぐらせ、ご飯にのせる。この動作で、手元のライスは一瞬にして即席の焼肉丼になります。さらにどろどろの三獣スープをレンゲで少しかければ、つゆだく焼肉丼の完成です。ラーメン一杯とライス一杯で、実質的に二品分の満足感を作り出すのがおとどの設計思想と言えるでしょう。実は、意外と知られていないけれど、この食べ方は「ラーメン屋のサイドメニュー問題」への一つの答えになっています。多くの店は餃子やチャーハン、ミニ丼を別売りして客単価を上げますが、おとどは丼の上にミニ丼の具を最初から仕込んでおくことで、無料のライスだけで「ラーメン+丼」のセット体験を提供しているのです。
ラーメン店の定番サイドが餃子とチャーハンなのは、麺とスープだけでは満たせない「肉」と「米」を補うためだとよく言われます。おとどは豚ばら焼肉を最初から丼にのせ、ライスを無料(夕方4時まで)にすることで、そのサイドの役割を一杯に内蔵させました。逆張りに見えて、理にかなった設計です。
太縮れ麺とタピオカ粉、麺にも「ご飯が進む」仕掛けがある
スープと具材に目が行きがちですが、麺もおとどの個性を支える重要なパーツです。紹介記事の描写を手がかりに、その特徴を掘り下げます。
「全粒粉のようなつぶつぶ感」のある太めの縮れ麺
紹介記事では、麺について「太めで若干縮れが入っており、全粒粉のようなつぶつぶ感」と表現しています。太麺と縮れの組み合わせは、札幌味噌ラーメンや喜多方ラーメンなど、濃いスープや脂の多いスープをしっかり持ち上げたい系統で好まれてきました。縮れの凹凸がスープを引っかけ、太さが重いスープに負けない存在感を出すからです。おとどの場合、どろどろの三獣スープを相手にするので、細いストレート麺ではスープに埋もれてしまいます。太縮れ麺は「スープを運ぶ道具」として理にかなった選択です。表面のつぶつぶ感はスープの絡みをさらに助け、ひと口ごとの味の濃さを底上げしています。
タピオカ粉が生む独特の食感
同じ記事は、この麺の食感をタピオカ粉を使って生み出していると伝えています。タピオカ粉はキャッサバ芋から作るでんぷんで、加えると麺にもっちりとした弾力と、噛んだときの跳ね返すような歯ごたえが生まれます。冷凍うどんや一部の生麺でも食感改良のために使われる素材で、ラーメン業界でも「コシともちもち感を両立させたい」ときの選択肢として知られています。よくある誤解は「タピオカ=ミルクティーの黒い粒」というイメージから、麺に粒が入っていると思ってしまうこと。実際は粉として生地に練り込まれるため、見た目ではわかりません。つぶつぶ感の正体はタピオカそのものではなく、麺の表面の質感と考えるのが自然です。
麺をご飯に「のせる」という食べ方
太くてもちもちした麺は、実はご飯との相性もいいのが面白いところです。焼きそばパンやそばめし、ラーメンライスのように、炭水化物を炭水化物と合わせる食べ方は日本の庶民の味として根付いてきました。おとどでは、焼肉と卵黄をまとった麺を一度ご飯の上に置き、スープを吸わせてから米ごとかき込むという楽しみ方ができます。太麺はスープをたっぷり抱えたまま運べるので、ご飯に移しても味がぼやけません。細麺だとこうはいかず、ご飯の上で麺が絡まって食べにくくなるだけです。麺の太さ・縮れ・もちもち感、そのすべてが「ご飯と一緒に食べやすい」方向にそろっている点に、おかず系ラーメンの一貫した思想が見えます。
「おかず系ラーメン=麺が少なくてご飯で量を補う」と思われがちですが、おとどの麺は太めの縮れ麺で、それ自体に食べごたえがあります。ご飯は量の補填ではなく、焼肉・卵黄・スープを楽しむための「第二の器」と考えると、この店の狙いがつかみやすくなります。
ライス無料と「おとどの日」、得する時間と曜日を知る
おとどを味わい尽くすなら、ライスの扱いと曜日限定のサービスを知っておくと差がつきます。ここでは時間と曜日の使い方を整理します。
ライスはおかわりも含めて無料(夕方4時まで)
紹介記事によれば、おとどのライスはおかわりも含めて無料(夕方4時まで)。ラーメン店でライス無料を打ち出す文化は、横浜家系ラーメンの店や博多ラーメンの替え玉無料の店などでも見られますが、「おかわり込み」まで踏み込む店は多くありません。この条件は、昼から夕方までの時間帯に訪れる人ほど得をする仕組みです。たとえば昼休みの会社員、午後に部活帰りの学生、平日の休みに遠征するラーメン好き。こうした層にとっては、ラーメン一杯で丼二杯分の満足感が得られる計算になります。夕方4時以降の扱いは記事では明示されていないため、夜に訪れる場合は店頭表示や公式LINEで確認してから注文するのが確実です。
毎週月曜は「おとどの日」で焼肉が1.5倍
もう一つ覚えておきたいのが「おとどの日」です。紹介記事によれば、月曜日はおとどの日として焼肉が1.5倍サービスになります。肉玉そばの主役である豚ばら焼肉が増えるということは、ご飯の「おかず」が増えるということ。ライス無料の時間帯と組み合わせれば、月曜の昼はおとどにとって一週間で最も「ご飯が進む」時間になります。ラーメン店の曜日サービスは、客足が落ちやすい週の頭に来店を促す目的で設けられることが多く、おとどの日もその文脈で理解できます。サービス内容は店舗や時期で変わる可能性があるため、訪問前に公式LINEで最新情報をチェックしておきましょう。
【失敗パターン1】夜に行ってライスの条件が違った
初訪問でよくあるのが、「ライス無料と聞いていたのに、夜に行ったら条件が違った」というケースです。原因は、ライス無料が夕方4時までという時間条件つきだと知らずに来店したこと。ネットの口コミは「ライス無料」の部分だけが拡散されやすく、時間帯の条件が抜け落ちがちです。対策はシンプルで、ご飯をたっぷり合わせたい日は昼から夕方4時までに訪れること。仕事帰りしか行けない人は、ライスの量を事前に決めておくか、店頭の表示を見てから注文しましょう。サービス条件は変わることもあるため、出発前に肉玉そば おとどの公式LINEを確認しておけば、店に着いてから戸惑うことはありません。
・ライスはおかわりも含めて無料(夕方4時まで)
・月曜は「おとどの日」で焼肉が1.5倍サービス
・月曜の昼に行けば「肉増し+ライス無料」の両取りができる
・条件は変わる可能性があるため、来店前に公式LINEで確認
北松戸本店・北千住・亀有――どの店で食べるべき?
ここからは、ファクトシートで所在と最寄駅を確認できた3店舗を紹介します。公式LINEに掲載されている営業時間は11:30 – 03:00(店舗により異なる)とされているので、時間は各店の情報を公式LINEやカード内のリンクで確かめてから向かってください。
原点を味わうなら北松戸本店
すべての始まりは、2010年に肉玉そばが誕生した北松戸本店です。JR常磐線北松戸駅から徒歩1分という駅近立地で、電車を降りてすぐに暖簾をくぐれます。チェーン店の本店を訪ねる楽しみは、味そのものよりも「ここからすべてが始まった」という空気を感じることにあります。家系ラーメンのファンが総本山の吉村家に、二郎ファンが三田本店に巡礼するように、おとどファンにとって北松戸は聖地と呼べる場所。常磐線で松戸方面に用事があるなら、ひと駅足を延ばしてでも寄りたい一軒です。住宅街の駅らしく、地元客が普段着でご飯をおかわりしている光景が見られるのも本店ならではの味わいでしょう。
| 住所 | 〒271-0064 千葉県松戸市上本郷901 鈴木ビル1F |
| アクセス | JR常磐線北松戸駅から徒歩1分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
北千住店は乗り換え途中にも寄れる好立地
都内でアクセスしやすいのが北千住店です。東京メトロ千代田線北千住駅2番口から徒歩1分。北千住駅はJR常磐線、東京メトロ日比谷線・千代田線、東武スカイツリーライン、つくばエクスプレスが乗り入れる北東京屈指のターミナルで、乗り換えの合間に寄れる立地は大きな魅力です。ライブドアニュースで紹介されたのもこの北千住店で、記事では肉玉そば(普通盛り)が1,150円程度と紹介されていました(取材時点の価格で、変動の可能性があります)。北千住は飲み屋街としても知られる街なので、夜の締めの一杯として訪れる人も多い立地です。もっとも、ライス無料の時間条件を考えると、ご飯もしっかり楽しみたい人は昼の訪問が向いています。
| 住所 | 〒120-0034 東京都足立区千住2-62 富士ビル1F |
| 電話番号 | 03-6806-1054 |
| アクセス | 東京メトロ千代田線北千住駅2番口から徒歩1分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
亀有店は常磐線沿線の「もう一つの拠点」
亀有店は、JR常磐線亀有駅北口から徒歩4分の場所にあります。亀有は漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の舞台として知られ、駅周辺には両さんの銅像が点在する下町の街。北松戸本店と同じ常磐線の沿線にあるため、本店の味を都内寄りで楽しめる拠点と言えます。駅から少し歩くぶん、北口の商店街を抜ける道のりも含めて下町散歩の一部として楽しめるでしょう。店舗の詳しい情報はぐるなびの亀有店ページにも掲載されています。両さんの銅像めぐりのついでに、こってりの一杯で腹ごしらえする――そんな休日のコースも組みやすい店です。
「おとどは都内発祥のチェーン」と思われがちですが、肉玉そばが誕生したのは千葉県松戸市の北松戸本店です。北千住店や亀有店は、常磐線沿線を伝って広がった支店にあたります。営業時間は店舗ごとに異なるため、出発前に各店の情報を確認しましょう。
| 住所 | 〒125-0061 東京都葛飾区亀有5-49-6 |
| 電話番号 | 03-5616-5858 |
| アクセス | JR常磐線亀有駅北口から徒歩4分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
| 店舗 | 位置づけ | アクセス | こんな人に |
|---|---|---|---|
| 北松戸本店 | 本店(2010年誕生の地) | JR常磐線北松戸駅から徒歩1分 | 原点を味わいたい人 |
| 北千住店 | 支店 | 東京メトロ千代田線北千住駅2番口から徒歩1分 | 乗り換えついでの人 |
| 亀有店 | 支店 | JR常磐線亀有駅北口から徒歩4分 | 下町散歩と組み合わせたい人 |
肉玉そば おとどをとことん楽しむ食べ方と注文のコツ
同じ一杯でも、食べ順ひとつで満足度は変わります。ここでは、おかず系ラーメンならではの楽しみ方を段階的に紹介します。
最初の3口はスープと麺だけで
丼が届いたら、まずは卵黄に手をつけず、スープと麺だけを味わいましょう。どろどろの三獣スープが太縮れ麺にどう絡むのか、牛骨の甘い香りがどれほど立っているのか。この最初の印象が、その後の味変を楽しむための基準点になります。ラーメン評論の世界でも「まずはスープから」は定番の作法とされてきましたが、おとどの場合はさらに意味があります。卵黄を崩すと味がまろやかになり、スープ本来の輪郭がぼやけてしまうからです。焼肉も最初はひと切れだけ。たれの濃さを確かめておくと、ご飯の量の目安がつかめます。
中盤で卵黄を崩して「すき焼き」化する
麺を半分ほど食べたら、いよいよ卵黄の出番です。箸で黄身を破り、豚ばら焼肉をくぐらせてご飯にのせる。すき焼きで肉を溶き卵にくぐらせるのと同じ発想で、甘辛いたれが卵黄のコクで丸くなり、別の料理に生まれ変わります。残った黄身はスープに溶かしてもよく、どろどろのスープがさらにまろやかなポタージュへと変化します。北千住店を紹介した記事が「中央に鎮座する卵黄」と書いたように、卵黄は一杯の真ん中に置かれた味変スイッチ。押すタイミングを自分で選べるのが、この店の楽しさです。
【失敗パターン2】卵黄を最初に全部混ぜてしまう
よくある失敗が、届いた瞬間に卵黄を割ってスープ全体にかき混ぜてしまうことです。原因は、生卵トッピングを「最初に混ぜるもの」と思い込んでいること。牛丼やすき焼きの感覚で混ぜると、スープ全体が早い段階でまろやかになり、三獣スープの香りや焼肉のたれの輪郭を味わう前に一杯が単調になってしまいます。対策は、卵黄は中盤まで温存すること。最初はスープと麺、次に焼肉とご飯、そして卵黄で味を変える、と段階を踏めば、一杯の中で3つの表情を楽しめます。もし最初から混ぜたいなら、焼肉の一部をご飯に避難させておくと、卵黄なしの焼肉丼も残せます。
シーン別の楽しみ方
読者のタイプ別に、おとどの使い方を提案します。がっつり派なら、月曜の昼に訪れておとどの日の焼肉1.5倍とライス無料を両取りするのがおすすめ。初めての人は、まず看板の肉玉そばを選び、上で紹介した3段階の食べ方を試してください。味変好きなら、公式LINEの人気メニューに並ぶ味噌バター肉玉そばや旨辛肉玉そばで、肉玉の別の顔を楽しめます。汁なし派には肉玉まぜそばという選択肢もあります。夜の締めに使いたい人は、ライスの条件が時間帯で変わる点を頭に入れたうえで、軽めにまとめるのが賢い使い方です。
- 序盤:卵黄に触れず、スープと太縮れ麺だけで三獣スープの香りを確かめる
- 中盤:豚ばら焼肉をご飯にのせ、スープを少しかけて即席焼肉丼に
- 後半:卵黄を崩して肉をくぐらせ、残りはスープに溶かしてまろやかに
- 締め:残ったスープをご飯にかけ、どろどろの雑炊風で完食

「ラーメンにトッピングを追加しますか?」──カウンターで聞かれるたび、なんとなく味玉を頼んでいませんか。実は、ラーメンのトッピングには**1910年代の「支那そ…
まとめ
ラーメンを「おかず」として食べる体験は、一度味わうとラーメンライスの見方が変わります。最初の一歩としては、月曜の昼に北松戸本店か北千住店を訪れ、卵黄を中盤まで温存しながらライスと一緒に肉玉そばを味わってみてください。
※価格・営業時間・サービス内容は変更される場合があります。来店前に公式LINEや店舗情報でご確認ください。

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