新橋や虎ノ門で働く人に「昼、何食べる?」と聞くと、高い確率で名前が挙がるのがらーめんバリ男です。黄色い看板の前にできるスーツ姿の列、カウンターから立ちのぼる豚骨と醤油の香り。二郎系に興味はあるけれど「コールが怖い」「量が読めない」と二の足を踏んでいる人にとって、気になる一軒ではないでしょうか。
先に結論を言うと、バリ男は二郎インスパイアの流れにありながら、スープづくりに久留米ラーメンの「呼び戻し」という九州の技法を持ち込んだ、ちょっと変わった血筋の店です。だからこそ、同じ「ヤサイ・アブラ・ニンニク」の世界でも、クリーミーで角の取れた豚骨の口当たりが際立ちます。
この記事では、公式サイトが語るこだわりを起点に、スープ・麺・チャーシューの設計、全メニューと無料トッピングの読み方、初訪問で失敗しない注文の流れ、店舗ごとの営業時間の違い、そして自宅で味わう冷凍らーめんまでを一気に解説します。読み終えるころには、カウンターで堂々と食券を置けるはずです。
・らーめんバリ男が2010年7月に新橋・虎ノ門エリアで生まれた経緯と「二郎インスパイアを世界へ」の意味
・呼び戻しスープ、三河屋製麺の特注麺、注文ごとに切るチャーシューという三本柱
・全メニューと無料トッピング4種(野菜・脂・味濃いめ・ニンニク)の使い分け
・店舗別の営業時間比較と、宅麺で取り寄せる冷凍らーめんの中身
らーめんバリ男とは?新橋・虎ノ門で生まれた二郎インスパイアの素顔

2010年7月、西新橋の小さなカウンターから始まった
バリ男の出発点は、港区西新橋に構えた新橋本店です。Rettyの店舗情報では開店年が2010年7月、食べログでは2010年7月7日の開店と記録されています。七夕に産声を上げた店、と覚えておくと話のネタになります。
立地はオフィス街のど真ん中で、JR新橋駅と東京メトロ銀座線の虎ノ門駅のちょうど間。昼どきにはネクタイを肩にかけた会社員が券売機の前に並び、夜は残業帰りの一杯を求める人が暖簾をくぐります。座席は12席というコンパクトな構成で、厨房の湯気と麺上げの音がカウンター越しにダイレクトに届く距離感です。
新橋という街は、もともと立ち食いそばや大衆酒場がひしめく「サラリーマンの胃袋」。そこへ二郎系の重量級ラーメンを投入したのは、昼休みの短い時間で腹を満たしたい客層と相性が良かったからでしょう。実際、同じ港区内に大門店が続き、のちに神楽坂店・大森店と都内の拠点を増やしていきます。
よく「バリ男は二郎の支店」と誤解されますが、そうではありません。後述するとおり、バリ男は二郎インスパイア、つまり二郎の作法や世界観に影響を受けながら独自に発展した店です。ここを押さえておくと、二郎系の話題で一歩踏み込んだ会話ができます。
- 2010年7月:港区西新橋に新橋本店が開店(食べログでは7月7日開店)
- 開店以降:大門店・神楽坂店・豊洲店など都内に店舗を展開
- 2021年5月18日:大森店がオープン(ラーメンデータベース掲載情報)
- 現在:公式サイトにハワイ・ホノルルの店舗ページも並び、宅麺・UberEats・出前館にも対応
「二郎インスパイアを世界へ」という看板の重み
らーめんバリ男の公式サイトを開くと、最初に目に入るのが「二郎インスパイアを世界へ」という一文です。自らをインスパイア系と名乗り、その旗を海外まで掲げようという宣言は、二郎系の店としては珍しいほど直球です。
二郎インスパイアという言葉が広まったのは、ラーメン二郎の味と作法に魅せられた人たちが、自分の店で「二郎っぽい一杯」を出し始めたことがきっかけです。極太麺、山盛りの野菜、豚の旨味が濃縮された醤油スープ、そして無料トッピングの「コール」。この型を受け継ぎつつ、各店が独自の味付けを加えていきました。
バリ男の宣言が具体的なのは、言葉だけで終わっていない点です。公式サイトの店舗一覧には新橋本店や大門店と並んで、ワイキキ店とアラモアナショッピングセンター店というハワイの店舗ページが掲載されています。さらに英語版・中国語版のページも用意されており、訪日客を意識した作りになっています。
「インスパイア」と聞くと、どこか本家の模倣のような響きを感じる人もいるかもしれません。しかしバリ男にとっては、二郎という巨大な文化への敬意を示しつつ、自分たちの味を名乗るための言葉です。看板の一文には、その誇りと覚悟が詰まっています。
二郎系・インスパイア・直系はどう違う?
二郎系の世界には、いくつかの呼び分けがあります。ざっくり言えば、直系は「ラーメン二郎」の看板を掲げる店、インスパイアは二郎の影響を受けて独自に作られた店、そして両方をまとめて二郎系と呼ぶのが一般的な使い方です。ラーメン二郎の創業者は山田拓美氏で、その影響を受けた店が全国に広がりました。
二郎系の共通項は、醤油ダレ・豚のスープ・豚の脂で作る力強い味と、高くそびえる野菜の山、そして太くもっちりした麺です。バリ男もこの型の上に立っていますが、スープの作り方に九州の技法を取り入れた点で、ほかのインスパイア店とは一線を画しています。
具体例を挙げると、同じインスパイアでも、量や価格を抑えて入りやすさを打ち出す店、ニンニクや背脂の量で勝負する店、魚介を足して軽さを出す店など、方向性はさまざまです。バリ男は「豚骨のクリーミーさ」と「醤油のシャープさ」の両立を打ち出した、スープ主導型のインスパイアといえます。
よくある誤解として「インスパイア=本家より格下」という見方がありますが、これは正確ではありません。直系とインスパイアは系譜の違いであって、味の優劣ではないのです。気に入った店から入り、比べながら食べ歩くのが二郎系の楽しみ方です。

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スープの正体は久留米仕込みの「呼び戻し」だった
呼び戻しとは「スープを継ぎ足し続ける」技法
公式サイトはバリ男のスープを「バリ男の『命』」と表現しています。その作り方が呼び戻しです。公式の説明では「呼び戻しと呼ばれる久留米ラーメンの手法で、開店当初より継ぎ足しながら守り続けてきた」スープとされています。
呼び戻しは、福岡県久留米の豚骨ラーメンで知られる技法で、寸胴のスープを使い切らずに残し、そこへ新しい骨と水を足して炊き続けるやり方です。前日のスープが翌日の土台になり、さらにその翌日へと受け継がれていく。うなぎ屋の「秘伝のタレ」に近いイメージです。
この方法の利点は、味の厚みが日に日に積み重なっていくこと。毎日ゼロから炊くスープに比べ、骨のコクやゼラチン質がほどよく溶け込んだ状態がベースになるため、口に含んだ瞬間からまろやかさがあります。一方で、毎日の火加減や骨の量を見誤ると、その乱れも翌日に引き継がれてしまう。つまり、呼び戻しは職人の日々の積み重ねがそのまま味に出る、ごまかしのきかない技法なのです。
二郎系のスープというと、豚のゲンコツや背ガラを炊いた「豚骨醤油」をイメージする人が多いでしょう。そこに九州豚骨の伝統技法を掛け合わせたのがバリ男の個性です。東京の二郎系と九州の豚骨文化が、一杯の中で出会っていると考えると面白くなってきます。

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バリ男のチャーシューも、スープと同じく「開店当初より継ぎ足している特製ダレ」につけ込まれています。スープとタレ、二つの「継ぎ足し」が一杯の中で重なっているのがバリ男の設計です。開店から続く店の時間が、そのまま丼に溶け込んでいると言えます。
豚骨「のみ」を大量に煮込むという潔さ
公式サイトによると、バリ男のスープは「厳選した豚骨のみを大量に煮込み」、ガツンとくる濃厚な豚骨スープでありながら「クリーミーな味わい」に仕上げられています。ポイントは「のみ」という言葉です。鶏ガラや魚介で味を整えるのではなく、豚骨一本で勝負していることがわかります。
豚骨を強火で長時間炊くと、骨髄や軟骨のコラーゲンが溶け出し、脂と水分が混ざり合って白濁します。この「乳化」が、レンゲですくったときのとろりとした質感と、舌に残るクリーミーさの正体です。バリ男のスープが、一般的な二郎系の醤油色の強いスープに比べて、どこか白みがかったまろやかさを感じさせるのはこのためです。
具体的な違いを挙げるなら、二郎系の中には醤油ダレの塩気とキレを前面に出し、スープはあくまで土台という店もあります。対してバリ男は、スープそのものの濃度と口当たりを主役に据えています。最初の一口をタレで感じるか、スープで感じるか。その違いを意識して飲み比べると、インスパイア店の個性が見えてきます。
なお、宅麺の商品ページでは「国産の高級豚骨のみを大量にグツグツと煮込んだスープ」とも紹介されています。豚骨の産地や部位を明かす店は多くありませんが、少なくとも「豚骨だけ」という設計思想は、公式と通販ページで一貫しています。
シャープな醤油と背脂の甘みが重なる瞬間
濃厚な豚骨スープに、公式サイトの言葉でいう「まろやかにしてシャープな醤油の風味」と「背脂の甘み」が融合する。これがバリ男の一杯の完成形です。醤油ダレが輪郭を引き締め、背脂が丸みと甘さを加える。相反する要素がぶつかり合うのではなく、層になって重なっているのが特徴です。
背脂は、豚の背中の脂身を煮てから細かく砕いたもので、スープに浮かべると口当たりが柔らかくなり、甘みが増します。新潟・燕三条の背脂ラーメンや、京都の背脂醤油ラーメンなど、背脂を看板にするご当地ラーメンは各地にありますが、二郎系では「アブラ」としてコールの対象になることが多い要素です。
バリ男でも脂は無料トッピングの一つになっていて、増やせばスープはさらに甘く重くなり、控えめにすれば豚骨と醤油の輪郭がくっきりします。初めての人は、まずは標準のまま一口飲んでから、次回の調整を考えるのがおすすめです。
注意したいのは、背脂を増やすほどカロリーも上がるという点。「背脂は甘いから軽い」と感じる人もいますが、実際は脂そのものです。量の調整は味の好みだけでなく、その日の体調や、このあと午後の会議が控えているかどうかも含めて考えると失敗がありません。
三河屋製麺の特注麺と、注文ごとに切るチャーシュー

麺はらーめん・つけ麺ともに三河屋製麺の特注品
公式サイトには「独特のコシと食感のある麺はらーめん、つけ麺共に三河屋製麺さんの特注麺を使っています」と明記されています。自家製麺の店も多い二郎系の中で、製麺所の名前をはっきり出しているのは、取引先への敬意と品質への自信の表れでしょう。
二郎系の麺は、一般に太く、ゴワッとした噛み応えが特徴です。濃厚なスープと山盛りの野菜に負けないためには、麺自体に強いコシと存在感が必要になります。細い麺では、スープの重さに押しつぶされ、野菜の水分でのびてしまうからです。
バリ男の麺も、箸で持ち上げるとずしりと重く、噛むと押し返してくるような弾力があります。スープをまとった麺が口の中でほどけていく感触は、二郎系らしい力強さとともに、呼び戻しスープのまろやかさを運んでくる役割を担っています。
よくある誤解が「二郎系の麺はどこも同じ」というもの。実際には製麺所や配合、茹で時間によって食感は大きく変わります。店ごとの麺の違いに注目すると、同じ二郎系でも食べ比べの面白さが一段と増します。
つけ麺は平打ち麺と自家製唐花の辛み
らーめんと並ぶ看板メニューがつけ麺です。公式サイトでは「特注平打ち麺に自家製唐花の辛みがクセになるつけ麺」と紹介されています。らーめんと同じ製麺所の麺ですが、形状は平打ち。断面が平たい麺は、つけ汁がよく絡み、啜ったときの舌触りもなめらかになります。
唐花は、唐辛子を主体にした辛味調味料のことで、バリ男では自家製のものを使っています。濃厚な豚骨醤油のつけ汁に唐花のピリッとした辛みが加わると、重さが引き締まり、最後まで箸が止まらなくなる仕掛けです。
らーめんとつけ麺の違いを整理すると、次の表のようになります。
| 項目 | らーめん | つけ麺 |
|---|---|---|
| 麺 | 三河屋製麺の特注麺 | 三河屋製麺の特注平打ち麺 |
| 味の決め手 | 骨太な豚骨スープ+特製しょうゆダレ | 自家製唐花の辛み |
| 向いている人 | 呼び戻しスープを味わいたい人 | 麺の食感と辛みを楽しみたい人 |
実は、二郎系に慣れていない人ほどつけ麺から入るのも一つの手です。スープに麺が浸かりっぱなしにならないぶん、食べるペースを自分で調整しやすく、麺がのびる心配も少なくなります。
チャーシューは切り置きせず、注文ごとに切り分ける
バリ男のチャーシューについて、公式サイトは「開店当初より継ぎ足している特製ダレにつけ込んだ自家製チャーシュー」であり、「切り置きはせずに注文ごとに切り分けています」と説明しています。地味に見えて、ここに店の姿勢がよく表れています。
チャーシューは、切った瞬間から断面が空気に触れて乾き始めます。忙しい店では、ピーク前にまとめて切っておく「切り置き」をするのが一般的ですが、そのぶん肉の表面はどうしてもパサつきます。注文が入るたびに包丁を入れるバリ男のやり方は、手間を惜しまずしっとり感を守るための選択です。
さらに豚増しらーめんの焼豚については、公式サイトに「四時間煮込み特製ダレに一晩つけ込んだ自家製焼豚」とあります。煮込みで肉をほぐれやすくし、一晩タレに漬けることで中まで味を染み込ませる。厚切りの豚を噛みしめると、醤油ダレの塩気と脂の甘みがじわりと広がります。
二郎系では、チャーシューを「豚」と呼び、ゴロッとした塊のような存在感が魅力とされます。バリ男の豚も、その流れを汲みつつ、継ぎ足しのタレと注文ごとのカットで、ひと手間多い仕上がりになっています。豚好きなら、一度は豚増しを選んでみる価値があります。
らーめんバリ男のメニューと無料トッピングを完全整理
基本の5杯はこう選ぶ
公式サイトの「おしながき」に並ぶラーメンは、らーめん、味玉らーめん、ネギらーめん、豚増しらーめん、麺少なめ玉子付の5種類と、別枠のつけ麺です。それぞれの公式の説明を整理すると、次のようになります。
| メニュー | 公式の説明の要点 | こんな人に |
|---|---|---|
| らーめん | 骨太な豚骨スープに特製しょうゆダレ | 初訪問の基準に |
| 味玉らーめん | 特製ダレに一晩つけ込んだ半熟玉子 | 箸休めがほしい人 |
| ネギらーめん | 特製ダレと合えた白髪ネギ | 香味で重さを切りたい人 |
| 豚増しらーめん | 四時間煮込み一晩漬けの自家製焼豚 | 肉を主役にしたい人 |
| 麺少なめ玉子付 | ボリュームを抑えたらーめん | 量が不安な人・小食な人 |
| つけ麺 | 特注平打ち麺と自家製唐花 | 麺の食感を楽しみたい人 |
迷ったら、まずは素のらーめんが基準になります。呼び戻しスープ、三河屋製麺の麺、注文ごとに切るチャーシューという三本柱を、余計な足し算なしで確かめられるからです。2回目以降に味玉やネギ、豚増しへと広げていくと、それぞれのトッピングが何を足しているのかがはっきりわかります。
なお、価格は店舗や時期によって変わります。食べログの新橋本店の掲載情報ではラーメン(小)が1,080円程度、つけ麺が1,300円程度とされていますが、変動ありなので、最新の金額は店頭の食券機で確認してください。
「麺少なめ玉子付」は量に不安がある人の入口
公式サイトで「女性におすすめのボリュームを抑えたらーめん」と紹介されているのが麺少なめ玉子付です。名前のとおり麺の量を抑え、代わりに玉子を添えた一杯で、二郎系初心者にとっては心強い選択肢です。
二郎系の世界では、量の多さが文化の一部になっています。直系の店では「小」でも一般的なラーメン店の大盛り級ということも珍しくなく、初めての人が完食できずに苦しむのは、二郎系あるあるの代表格です。食べ残しを嫌う空気がある文化だからこそ、最初から量を抑えられるメニューがあるのはありがたいことです。
「女性向け」と書かれていますが、もちろん性別を問わず選べます。前日に飲みすぎた日、午後に眠くなりたくない日、ほかの店とはしごしたい日など、量を抑えたい理由は人それぞれ。玉子が付くので、満足感が物足りなくなりにくいのも嬉しいところです。
二郎系の量に慣れている人でも、バリ男の呼び戻しスープをじっくり味わいたいなら、あえて麺少なめにしてスープを主役にする楽しみ方もあります。量より味に集中したい日の選択肢として覚えておくと便利です。
無料トッピングは野菜・脂・味濃いめ・ニンニクの4種
バリ男の公式サイトには、無料トッピングとして野菜・脂・味濃いめ・ニンニクの4つが掲載されています。二郎系でいう「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」「ニンニク」にあたるもので、これを伝えることを一般に「コール」と呼びます。
それぞれの役割を簡単に整理すると、野菜はもやしとキャベツの山で、増やせば見た目のインパクトと食べ応えが増します。脂は背脂で、甘みとコクを足します。味濃いめは醤油ダレを足してキレを強める調整で、ニンニクは刻みニンニクを加えてパンチを出す要素です。
この4つの組み合わせで、同じ一杯でも印象はがらりと変わります。たとえば「ニンニクだけ」なら呼び戻しスープのまろやかさにキレが加わり、「脂と味濃いめ」なら甘辛く重厚な方向へ振れます。全部を増やせば、まさに二郎系らしい山盛りの一杯が目の前に現れます。
よくある誤解は「無料トッピングは全部増やすのが正解」というもの。量が増えれば完食のハードルも上がりますし、スープ本来の味がトッピングに埋もれることもあります。初回はニンニクの有無だけを伝える、くらいの控えめなスタートが、バリ男のスープを知るにはちょうどいい加減です。
トッピング・サイドメニューと配達・テイクアウト
有料のトッピング・サイドメニューとして、公式サイトには玉子、ネギ、のり、豚増し、ご飯、生ビールが並びます。基本のらーめんにネギだけを足す、豚増しで肉を厚くする、といった組み立てが可能です。
注目したいのはご飯です。濃厚な豚骨醤油スープは、ご飯との相性が抜群。麺を食べ終えたあと、スープを少しご飯にかけて締めるのは、豚骨醤油系の定番の楽しみ方です。ただし、量の多い二郎系でご飯まで頼むと、満腹のピークが一気に来るので注意が必要です。
生ビールがあるのも、オフィス街の店らしいところ。仕事終わりにラーメンとビールで一日を締める、というのは新橋の夜の風景にぴったりです。
また、公式サイトからはUberEatsと出前館の注文ページ、そしてお取り寄せの宅麺へのリンクが用意されています。店に行く時間がない日でもバリ男を楽しめるのは、オフィスワーカーにとって心強い仕組みです。宅麺の冷凍らーめんについては、後半で詳しく紹介します。
状況:二郎系初訪問で、勢いのまま無料トッピングを全部増やし、ご飯まで追加。野菜の山を半分崩したところで手が止まり、麺がスープを吸ってのびていく……。
原因:二郎系の「標準」が一般的なラーメンの大盛り級であることを知らず、トッピングの増量で量がさらに膨らんだこと。
対策:初回は「らーめん」か「麺少なめ玉子付」を選び、無料トッピングはニンニクの有無だけ伝える。量の感覚がつかめてから、2回目以降に野菜や脂を増やしていきましょう。
初めてでも迷わない注文と食べ方の流れ
入店から食券購入までの流れ
バリ男に限らず、二郎系の多くは食券制です。入店したらまず券売機でメニューを選び、食券を買ってから席に着きます。食べログの掲載情報によれば、新橋本店では食券機がタッチパネル式に変更済みとされています。
タッチパネル式の券売機は、画面を切り替えながらメニューを探す必要があるため、ボタン式に慣れた人ほど一瞬戸惑うかもしれません。昼のピーク時は後ろに列ができていることも多いので、並んでいる間に店先や公式サイトのメニューで何を頼むか決めておくとスムーズです。
席に着いたら、食券をカウンターの上に置くのが一般的な作法です。店員さんが食券を確認し、麺の量などについて声をかけてくれることもあります。また、食べログの掲載情報では予約不可とされているので、グループで訪れる場合も、基本は並んで順番を待つスタイルだと考えておきましょう。
二郎系に慣れていない人が戸惑いがちなのが、列の並び方や席の案内です。店によっては、店員さんの指示があるまで入店しない、空いた席に順に座るなどのルールがあります。周りの常連さんの動きを観察し、わからなければ素直に店員さんに尋ねるのが、いちばん確実です。
無料トッピングはいつ、どう伝える?
二郎系で多くの初心者が緊張するのが、無料トッピングを伝えるコールのタイミングです。一般的には、ラーメンが仕上がる直前に店員さんから「ニンニク入れますか?」などと聞かれ、そこで希望を伝えます。
伝え方はシンプルで、増やしたいものを並べて言えば大丈夫です。たとえば「ニンニク、野菜」「脂少なめ」「そのままで」といった具合。二郎系の英語ガイドでも、迷ったら「全部少なめ」や最少量を頼めばよい、と紹介されています。完璧な呪文を覚えようとしなくても、意思が伝われば問題ありません。
バリ男の場合、公式サイトに書かれている無料トッピングは「野菜」「脂」「味濃いめ」「ニンニク」と日本語のわかりやすい表記なので、二郎系独特の略語に自信がなくても、この言葉で伝えればきちんと通じます。
よくある誤解が「コールを間違えると怒られる」というもの。実際には、店員さんは客の希望を聞いているだけで、言い方の上手い下手を評価しているわけではありません。大切なのは、聞かれたらはっきり答えること。黙ってしまうと、作り手が判断に困ってしまいます。
状況:財布を持たず、スマホ決済だけで昼休みに新橋へ。券売機の前で支払い手段が合わず、列の後ろを気にしながら引き返すことに。
原因:食べログの新橋本店の掲載情報では、カード・電子マネー・QRコード決済は不可とされています。オフィス街の店でもキャッシュレス対応とは限りません。
対策:訪問前に現金を用意しておく。決済手段は店舗や時期で変わる可能性があるので、気になる場合は店頭表示で確認しましょう。
天地返しと食べ進め方のコツ
野菜が山盛りになった二郎系では、食べ進め方にもちょっとしたコツがあります。よく知られているのが天地返しと呼ばれる方法で、丼の底の麺を箸で持ち上げ、上の野菜と入れ替えるように返すやり方です。
なぜこれが有効かというと、二郎系の太麺は時間とともにスープを吸い、柔らかくなっていくからです。野菜を先に全部食べてから麺に取りかかると、その間に麺がのびてしまいます。天地返しで麺を早めに表に出せば、麺のコシが残っているうちに食べられます。
ただし、丼の縁ぎりぎりまで盛られた状態で豪快に返すと、スープがこぼれてしまうことも。最初は野菜を少し食べて山を低くしてから、慎重に返すのが安全です。スープをレンゲで少しずつ飲みながら、麺と野菜を交互に口に運ぶリズムを作ると、最後まで飽きずに食べ進められます。
途中で味が重く感じてきたら、ネギや味玉で口をリセットするのもおすすめです。ネギらーめんや味玉らーめんがメニューにあるのは、こうした「味の休憩ポイント」を作る意味もあると考えると、メニュー選びの視点が変わってきます。
二郎系の店内マナー、バリ男で意識したいこと
二郎系の店では、量の多さと回転の速さが文化の一部になっています。英語圏向けの二郎系ガイドでも、食べ残しは好まれないので食べきれる量を頼むこと、初めての人は小さいサイズを選ぶことが勧められています。
バリ男の新橋本店は12席のカウンターで、昼どきは外に列ができることもあります。食べ終わったら丼をカウンターの上に上げ、テーブルを軽く拭いて、さっと席を立つ。こうした振る舞いは、ルールとして明文化されていなくても、次に待つ人への思いやりとして意識しておきたいところです。
スマホでの長時間撮影や、食事中の長話も、カウンター主体の店では周囲の迷惑になりがちです。写真を撮るなら、丼が届いた直後にさっと一枚。ラーメンは出来たての数分が勝負なので、撮影に時間をかけるほど、自分の一杯の味も落ちていきます。
とはいえ、過度に緊張する必要はありません。マナーの根っこにあるのは「作り手と次の客への敬意」というシンプルな考え方です。それさえ意識していれば、二郎系デビューの店としてバリ男は入りやすい部類に入ります。
店舗ごとに営業時間がこれだけ違う(ラーメンもぎ調べ)
店舗別の営業時間を一覧で比べる
バリ男は店舗によって営業時間や定休日が大きく異なります。公式サイトの各店舗ページに掲載された情報をもとに、ラーメンもぎで一覧にまとめました。
| 店舗 | 営業時間 | 定休日 |
|---|---|---|
| 新橋本店 | 月〜金 11:00〜23:00 / 土日祝 11:00〜15:00、17:00〜21:00 | 年中無休(年末年始除く) |
| 大門店 | 平日 11:00〜23:00 / 土日祝 11:00〜15:00、17:00〜21:00 | 不定休 |
| 神楽坂店 | 平日 11:15〜15:50、17:00〜22:30 / 土日祝 11:00〜21:00 | 不定休 |
| 大森店 | 公式ページに記載なし(要確認) | 不定休 |
一覧にすると、平日の通し営業が長い新橋本店と大門店、平日に中休みがある神楽坂店、という違いがはっきり見えてきます。特に土日祝は新橋本店と大門店に中休みがあるので、週末の昼下がりに訪れる場合は注意が必要です。営業時間は変更されることがあるため、訪問前に公式サイトの各店舗ページで最新情報を確認してください。
新橋本店:虎ノ門駅と新橋駅のあいだにある原点
バリ男の原点が新橋本店です。公式サイトによるとアクセスは東京メトロ銀座線 虎ノ門駅 徒歩5分 / JR新橋駅 徒歩7分。2010年7月の開店以来、呼び戻しスープを継ぎ足してきた、いわば「スープの本家」にあたる店です。
営業時間は月〜金 11:00〜23:00 / 土日祝 11:00〜15:00、17:00〜21:00で、定休日は年中無休(年末年始除く)。平日は昼から夜まで通しで開いているので、ランチのピークを外して遅めの昼食や、残業後の夕食に立ち寄る使い方もできます。
カウンター12席の店内は、昼どきには会社員でぎっしり埋まります。湯気の向こうで黙々と麺を上げる店員さん、丼に野菜を盛る手際、カウンターに並ぶ食券。オフィス街の二郎系らしい緊張感と活気が同居する空間です。
初めてバリ男を訪れるなら、やはり本店から始めるのが筋でしょう。開店から積み重ねてきたスープの厚みを、その歴史が詰まった場所で味わう。それだけで一杯の意味が少し変わって感じられるはずです。
| 住所 | 〒105-0003 東京都港区西新橋1-21-1 |
| 電話番号 | 03-6273-3933 |
| 営業時間 | 月〜金 11:00〜23:00 / 土日祝 11:00〜15:00、17:00〜21:00 |
| 定休日 | 年中無休(年末年始除く) |
| アクセス | 東京メトロ銀座線 虎ノ門駅 徒歩5分 / JR新橋駅 徒歩7分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
大門店・神楽坂店:エリアの空気が違う二つの拠点
大門店は公式サイトによると大門駅 徒歩2分。営業時間は平日 11:00〜23:00 / 土日祝 11:00〜15:00、17:00〜21:00で、定休日は不定休です。新橋本店と同じ港区内にあり、営業時間の組み立ても本店とよく似ています。増上寺や東京タワーにも近いエリアなので、観光ついでに立ち寄る人もいるでしょう。
| 住所 | 〒105-0012 東京都港区芝大門2-1-8 芝大門マンション1F |
| 営業時間 | 平日 11:00〜23:00 / 土日祝 11:00〜15:00、17:00〜21:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 大門駅 徒歩2分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
一方の神楽坂店は、東京メトロ東西線 神楽坂駅1番出口 徒歩3分。営業時間は平日 11:15〜15:50、17:00〜22:30 / 土日祝 11:00〜21:00、定休日は不定休です。石畳の路地や老舗の和菓子屋が並ぶ神楽坂は、オフィス街の新橋とはまったく違う空気をまとった街。そこに二郎系の重量級ラーメンがあるというギャップも、この店の面白さです。
神楽坂店で注意したいのは、平日に中休みがあること。昼の営業は15時50分までなので、遅めのランチを狙うなら時間に余裕を持って向かいましょう。土日祝は通し営業なので、週末の散策の途中に寄るならむしろ使いやすい店舗です。
| 住所 | 〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-8-23 |
| 電話番号 | 03-6479-9420 |
| 営業時間 | 平日 11:15〜15:50、17:00〜22:30 / 土日祝 11:00〜21:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | 東京メトロ東西線 神楽坂駅1番出口 徒歩3分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
大森店とハワイの店舗:広がるバリ男の地図
大森店は品川区南大井にある店舗で、アクセスはJR大森駅北口 徒歩3分。ラーメンデータベースの掲載情報では2021年5月18日にオープンした比較的新しい拠点です。公式サイトの店舗ページでは定休日は不定休とされていますが、営業時間の記載がないため、訪問前に最新情報を確認するのが安心です。
| 住所 | 〒140-0013 東京都品川区南大井6-24-1 セブンスターマンション第5大森104号室 |
| 定休日 | 不定休 |
| アクセス | JR大森駅北口 徒歩3分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
そして公式サイトの店舗一覧には、ワイキキ店とアラモアナショッピングセンター店という、ハワイ・ホノルルの店舗ページも掲載されています。「二郎インスパイアを世界へ」という言葉が、スローガンにとどまらず海外展開として形になっていることがわかります。
ハワイの観光客や現地の人にとって、野菜の山がそびえる豚骨醤油ラーメンは、日本の「ラーメン文化の濃い部分」を体感できる存在でしょう。英語版・中国語版の公式ページを用意しているのも、こうした海外のファンや訪日客を意識しているからだと考えられます。
なお、海外店舗の営業状況や営業時間は現地の事情で変わる可能性があるため、旅行の予定に組み込む場合は、出発前に公式サイトや現地の最新情報で確認してください。
家で食べるなら宅麺の冷凍らーめんという選択肢
宅麺の「らーめん(特製唐花付き)」の中身
店に行けない日でもバリ男を楽しめるのが、公式サイトからリンクされているお取り寄せサービス宅麺です。宅麺の商品ページでは、らーめん(特製唐花付き)が税込1,102円(税抜1,020円)で販売されています。
内容量は640g(麺300g)で、内容物は麺、具入りスープ(チャーシュー)、特製唐花。チャーシューがスープに入った状態で届くので、家で用意するのは野菜やニンニクなど、自分好みのトッピングだけで済みます。送料は商品ページに記載がないため、購入時に確認してください。
注目したいのは、特製唐花が別添になっている点です。店のつけ麺に使われる自家製唐花の辛みを、らーめんでも試せるのは、通販ならではの楽しみ方。最初はそのまま、途中から唐花を溶かして味を変えると、一杯で二度おいしい体験になります。
商品ページでは、国産の高級豚骨のみを大量に煮込んだスープとして紹介されています。呼び戻しスープの魅力を、店の空気とは別の形で味わえるのがお取り寄せの面白さです。
・価格は税込1,102円(税抜1,020円)、内容量は640g(麺300g)
・チャーシュー入りのスープと特製唐花が付属し、野菜とニンニクは自分で用意する
・送料は商品ページに記載がないので、購入画面で確認する
・受賞歴として「第3回二郎インスパイア新人賞」「第10回インスパイア部門ラーメン第1位」が商品ページに記載されている
家で二郎系を再現するときの組み立て方
宅麺のバリ男を家で作るとき、仕上がりを左右するのはトッピングの準備です。店の雰囲気を出したいなら、もやしとキャベツを茹でて山盛りにし、刻みニンニクを添えましょう。これだけで、丼の見た目が一気に二郎系らしくなります。
野菜はしっかり水気を切るのがコツです。茹で汁が残ったまま盛ると、せっかくの濃厚スープが薄まってしまいます。キャベツは芯を少し残すと食感が良くなり、もやしは茹ですぎないほうがシャキシャキ感を楽しめます。
麺の茹で時間は、商品に添付された説明に従うのが基本です。二郎系の太麺は茹で加減で食感が大きく変わるので、自己流で時間を短くしたり長くしたりするより、まずは指示どおりに作るのがいちばんです。スープは丼をお湯で温めておくと、最後まで冷めにくくなります。
アレンジとして、店のメニューにならい、ネギや半熟玉子を足すのもおすすめです。白髪ネギを用意すれば「ネギらーめん」風に、味玉を用意すれば「味玉らーめん」風に。家でメニューを再現しながら、店で次に何を頼むか作戦を練るのも楽しい時間です。
受賞歴が示す「インスパイア界での評価」
宅麺の商品ページには、バリ男の受賞歴として第3回二郎インスパイア新人賞と第10回インスパイア部門ラーメン第1位が記載されています。商品ページでは、二郎インスパイア界の新星として国内外で支持を集めている、とも紹介されています。
二郎インスパイアの店は数多く、その中で賞の名前が挙がるのは、スープや麺の完成度が評価された証といえます。新人賞の段階から注目され、その後も部門で評価を得てきたという流れは、新橋の小さなカウンターから始まった店の歩みを物語っています。
ただ、賞はあくまで一つの目安です。二郎系の好みは、麺の太さ、スープの濃さ、脂の量など、人によって大きく分かれます。受賞歴は「試してみるきっかけ」として受け止め、最終的には自分の舌で判断するのが、ラーメン好きらしい付き合い方でしょう。
賞の話題は、二郎系好きの仲間と語り合うときのちょっとした蘊蓄にもなります。「バリ男はインスパイアの新人賞を取った店なんだよ」と一言添えれば、次の一杯を誘う口実にもなるはずです。
店で食べるか、家で食べるか:シーン別の使い分け
バリ男を楽しむ方法は、店・配達・お取り寄せの三つ。それぞれに向いている場面があります。
まず、初めてバリ男を食べる人には、やはり店がおすすめです。カウンター越しの湯気、注文ごとに切られるチャーシュー、コールのやり取り。二郎系の空気そのものが味の一部だからです。初回は新橋本店で「らーめん」か「麺少なめ玉子付」を頼めば、店の個性を素直に感じられます。
二郎系に慣れた常連タイプなら、店舗ごとの違いを楽しむのも一興です。新橋本店と神楽坂店では、街の空気も客層も違います。同じ店のラーメンを違う街で食べ比べると、ラーメンが「場所」と結びついた食べ物だと実感できます。
忙しい会社員や在宅ワーカーには、UberEatsや出前館の配達が便利です。昼休みにデスクで二郎系を楽しめる、というのはオフィス街の店ならではの強みです。遠方に住んでいて店に行けない人には、宅麺のお取り寄せが現実的な選択肢になります。
実は、二郎系は店で食べるもの、という考え方ばかりではありません。意外と知られていないけれど、家で作ると野菜やニンニクの量を自分で細かく調整できるため、「自分にとっての最適なバランス」を探る練習になります。家で好みを見つけてから店に行くと、コールに迷わなくなるのです。

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まとめ:らーめんバリ男は「呼び戻しスープ」から入る二郎インスパイア
らーめんバリ男の魅力は、二郎系の豪快さの奥に、開店から継ぎ足してきたスープとタレという「時間の味」が隠れていることです。まずは新橋本店のカウンターで素のらーめんを一杯。ニンニクの有無だけを伝え、呼び戻しスープの最初の一口をじっくり確かめるところから始めてみてください。
二郎系は量も個性も強いジャンルですが、バリ男には麺少なめ玉子付やつけ麺のように、入口を選べるメニューがそろっています。量に不安がある人は麺少なめから、辛みが好きな人はつけ麺から、自分に合った一杯を見つけていきましょう。店に行けない日は宅麺の冷凍らーめんで予習しておくと、次の来店でコールに迷わなくなります。
※営業時間・メニュー・価格・決済手段は変更される場合があります。最新情報は公式サイトの各店舗ページや店頭でご確認ください。

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